地下階段から上がってくる、エリス。
その彼女を追って、男女数人がやってくる。


「もう遊ぶのはやめるって、どういうことだよ！」
「そのままの意味よ」
「嘘だよな、エリス……」
「嘘じゃないわ」
「うちら、エリスいないと……」
「お金ならあげるわ。だから、心配しないで」


そう言って、エリスは札束をばら撒き……声高らかに笑う。


「お嬢さま」
「じい、御苦労様。それで、ギルからの連絡は？」
「５０分前に自宅を出た、と。１５分前にはお嬢さまへの貢物を購入したと連絡がありました」


エリスは更に札束をばら撒き、車に乗り込む。
ばら蒔いた札に群がる人々をエリスは見下すように眺める中、車は出発した。
暫くして、アスファルトに落ちる札に血が飛び散った。



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