迷える森の美女




──数日後。
案の定、貢献女子に生まれ変わったニーナがいた。


「ニーナ、昨日もアルゴと居たの?」
「それで今日は──」


女と男、印象は一気に入れ替わった。
2つの窓を開けりゃ、空気は入れ替わるのと同じ。


「わぁ、予定がみっちりだね」
「良かったね、ニーナ」


誰もが冷ややかな眼差しをニーナに向ける。

──ある意味、見物。
暫く……そう、俺が飽きるまでは見届けてやるよ。





〈迷える森の美女〉



END.
(2024.06.17)
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