祝福の花嫁
「ギル。妹さんの結婚式に参列したそうね」
「あぁ」
「どうだったのかしら?」
「いいのか? 生徒会室でこんな話」
ミモザの質問に質問で返す、ギル。
「どうして?」
「ノロケ」
「普段から惚気てるじゃない。免疫ついてるわ」
「凄く綺麗だったよ」
ギルは笑顔で言った。
「偽の王子様で良かったのね」
「彼女には見えていない。それにモルちゃんが協力してくれたから」
「珍しいわね」
ギルはくすくす笑いながら言う。
「興味だって言ってたけど、家族に挨拶しに来てくれたことに違いもない」
「進展、おめでとう。それから、御祝儀」
「ありがとう」
<祝福の花嫁>
END.
(2024.06.17)
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