天国と地獄




「へぇ、驚いた。似てるやつ、世界に何人かはいるとは聞くけど」
「わたしは御免だわ。偽物は直ぐに排除するかも、ね」
「僕は上手く使い分ける、かな」
「逆に利用されるかもしれないわ」


そう言って、ミモザはギルの顎を人差し指で持ち上げる。


「……低能なやつなら、それはあるかもな」
「そうね」
「それじゃ、僕も行くよ」
「いってらっしゃい」



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