「シギってば、ひっどーい！」
「お兄ちゃんのこと……悪く言わないで、スフレ先輩」
「ごめーん。けど、こんなに可愛いモナのこと拒絶するなんて」


スフレは頬を膨らませる。


「もう……あまり時間ないのに……最後に……っ」
「最後なんて言わないでよ、モナ。いい方法、教えてあげるから」


スフレの言葉に顔を上げる、モナ。
しかしチャイムが鳴り、モナは肩を落としながら自分の教室へ戻っていく。


「はぁ……面倒くさい……」
「ザクロってば、可愛い後輩が悲しんでるんだよぉ？」
「スフレは楽しんでるよね」
「え？　やだなぁ、分かっちゃうんだ？」


スフレとザクロは顔を見合わせて笑う。



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