捻子の友情




「ミドリ、アオ。仲直り出来たみたいで良かったねぇ」


笑顔を見せる、アオ。
ミドリが私の耳元で言う。


「何だか、ぎこちない気がするんだけど……」
「そぉかな?」
「……気のせいかな」


アオってば脳が死んじゃってたから、脳移植したんだよね。


「まあ、喧嘩の後ってそんな感じじゃない?」


けど、それ以外はアオだよ?
それに目を覚ますまでも、ずっと“ミドリはアオの親友だよ”って言い聞かせてあげてたんだよ。
もちろん、目を覚ましてからも教えてあげたの。
だから、アオは躊躇いなくミドリに話しかけたでしょ。



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