捻子の友情




「ねえ、ザクロ」
「何」
「私達、親友よね?」
「………………何を言うかと思えば、くだらない」
「本当、くだらない」
「え! ミモザまで!?」


うん、知ってるよぉ。
“友達”に“友達だよね?”って、聞くこと自体が他人だってこと。


「相談されたの、ミドリに」
「ミドリ?」


そっかぁ。
あまり目立たないから、ミモザは知らないんだろな。


「私の“友達”」
「本当、スフレは友達多いね」
「……私は同級生は少ないよ」
「それで、相談って何かしら」


スフレは目を伏せながら呟くように言う。


「喧嘩した二人を仲直りさせてあげたいの。このままじゃ、ミドリが可哀想だから……」
「培ってきた友情なのに……脆いものね。けど、スフレの気持ち分かるわ」
「あたしも」


そう言って、ザクロはスマホを手に取り何かを打ち込む。



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