捻子の友情
「愛プリね。わたしも持ってるわ」
「どのコ?」
期待しながらミモザを見つめる、スフレ。
「一番、逞しかったわね」
「それを女装させて楽しんでたりしない?」
「……どうして分かるのかしら、ザクロ」
「どうしてって、友達だからに決まってるじゃない」
そう言ってクスクス笑う、ザクロ。
「えぇー! 私分からなかったのにぃ」
「裸にして放置してるでしょ、スフレは」
「すっごぉい! ザクロってば、どうして分かるの?」
「友達だから」
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「──君、運が良かったね。はい、ラストの」
「……あ、ありがとうございます」
ミドリは店員から“特典”と書かれた小袋を受け取った。
「貰えた……アオも貰え──」
アオはミドリから奪うようにソレを手に取った。
「ちょっと、アオ!……それ私の──」
「別にいらなかったんだよね?」
「……え?」
アオは袋を破り、中身を確認する。
「なら、いいよね」
「ま、待ってよ! いらないなんて──」
「いらない、よね?」
「アオ……目のやり場に困るって……言ってたじゃない」
「でも、いらないなんて言ってないよ」
ミドリはアオからソレを奪うと、逃げるように走っていった。
「待ちなさいよ、ミドリ!」
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