Sky which I thought of you and looked up at




「ん……」


目が覚めると、真っ白な空間にいた。

死んだ……のか?
ま、当たり前か。
……アイツは──?


「目が覚めたんだな、姫路ケィト君」
「え……?」


横を見ると、見知らぬ中年男がいた。


「あぁ、脅かしたね。僕は、こういう者だよ」


そう言って、彼は警察手帳を見せた。


「生き……てんのか?」
「野嶋サラも何とか……一命は取り留めた」


涙が勝手に出てくる。

“生きている”
それを嬉しく思ったのは初めてだった。

失う事を知って、ソレを目の前で味わって……
繋ぎ止める事が出来た。


「だが──」


意識が戻らない、そう彼は言った。

何でかは分からない。
彼女に会わなくてはいけない気がした。



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