Night when I seem to be awfully numb
血痕はポタポタと廊下に続き、1年2組の前で途絶えた。
そこだけ、窓が開いていた。
オレは震える手で窓に手を伸ばす──
と、烏が一斉に羽ばたく。
黒い羽根が舞い上がって、一枚だけゆっくりと落ちていく……
「姫路くん、あれ!」
野嶋の指先を目で追う。
花壇に咲く小さな花……
その中に一際、目立つものがあった。
「うあ……あぁぁあああ──」
山村先輩が悲痛な叫び声を上げる。
「レンナ……先輩──?」
顔だけが見える状態で、レンナ先輩がいた。
下がどうなっているのかは、どうでも良かった。
Night when I seem to be awfully numbー酷く凍えそうな夜ー....END....
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