The opening of the thing




「嘘……だろ?」


放課後の校長室──

掃除当番のオレ・姫路ケィトは、バラバラになった人の欠片を発見した。

長い髪の毛……

制服のスカート……

スベスベの肌……

生徒の一人に間違いはない──


「あ……ああ……うぁぁあああっ!!」


夕陽が鮮やかに血を照らし出す──

オレは頭を抱えガクガクと震える。


「……あの時と……同じだ……」


夕陽は次第に闇へと呑まれていく──



.
1/3ページ
スキ