Night when I seem to be awfully numb




「姫路くん、どうしたの?」
「……野嶋……」


小さな光は、野嶋のケータイだった。
ディスプレイが微かな光を放っていたんだ。

オヤジ達は光を避けるように手を伸ばしている──


オレは縋るように手を伸ばす。


「……助け──」

パァン──
「……痛て」


野嶋に思い切り、頬を叩かれた。


「何す──」
「こんなの姫路くんじゃない!」
「へ……?」


痛みと、野嶋の言葉に幻影は消えた。



「男の子は、強くて──」
「そんな状況かよ!」
「先生に知らせないとだよ」
「そう……だな」
「先生達の見張りって意味がないね」


野嶋の言葉に背筋が凍りつく。

すると雷が光り、再び明かりが近付いてくる。



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