Gray Brothers

そもそも“恋”と呼べるものなのかすら分からないけれど。

次の恋愛からは酷いものだった。
女は直ぐに身体を差し出し、欲する……
いや、僕もこんな身体じゃなければ分からない……か。


「ごめんね。今は勉強に集中したいから」


いつしか、そう断るようになっていた。
事実であり、口実……

実際、厄は“弟”が持っていた。
両親の死、カグラちゃん……そして──


「……ゼクス……」


“弟”──
これが揃った時……僕達“兄弟”に異変が起きた──





to be continued...
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