Alice the Witch II
一方。
街から戻ったハルクはライに触られた身体を洗い、キレイにしてから、バスルームから上がった。そして、アリスの作った食事を食べていた。
だが、それだけで満足出来ないのか、アリスに何度もおかわりを要求していた。
「おかわり!」
「え、まだ食べるの!?」
「足んねェんだよ!あの変態に触られて、すげームカついてんだ!食べなきゃストレス発散が出来ねェだろ!」
「それなら身体を動かした方が良くない?」
「食ってから、動く!だから、早く飯!」
「わかったよ…」
ハルクにそう言われて、アリスは作り置きのストック分を取り出す。そして、彼に気づかれないようにため息をつく。
(あー。食べるのはいいんだけど、せっかく食材を沢山買って、作り置きしていたのに、これじゃあ全部なくなっちゃうよ。ハルクが来てから、食費がすごいかさむようになったし、何とかしなくちゃ。リコリスお姉ちゃんに相談しようかな)
「アリス、早く!」
「ちょっと待って。今やってるから」
それからハルクが満足したのは、作り置き分をすべて食い尽くしてからだった。
アリスが真っ青になったのは、言うまでもない───。
【END】
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