Lady Alice X
休日。
朝食を食べ終わり、部屋に帰ろうとしたら、リコリスお姉ちゃんに声をかけられた。
「アリス。今日は何か予定はあるの?」
「今日?特にないよ」
今日と明日は連休なのに、寂しいことに友達と遊ぶ約束も出かける予定もない。それに今日は読書しようとしか考えていなかった。ハルクに知られたら、何か残念なものを見る目で見られるに違いない。前にあったし。ハルクこそ、誰かと遊ぶの見たことないのに。いや、たまにドラやタスクさんに連れ出されたりはしてたかな?でも、一人で出歩いたりはしないな。私が買い物行く時についてきて、途中でふらっといなくなって、すぐ戻って来た時には紙袋を持ってたりはあったっけ。
「それなら、私と一緒に買い物に行かない!?」
「行く!」
「良かった!それじゃあ、準備をして9時に玄関に来てね。今日は少し遠出するから」
「わかった!」
やったー!リコリスお姉ちゃんと買い物。行きたかったんだよね!最近、二人で出かけていなかったし。リコリスお姉ちゃんならセンス良いから、安心出来る。よーし。早く準備しなきゃ!
早速、私は部屋に戻って、アガットに出かけることを伝えて、準備を手伝ってもらった。
色々と準備していたら、いつの間にか待ち合わせの時間、5分前になっていて、アガットにお礼を言い、急いで部屋を出た。
早めに行くはずが時間ギリギリだよ!リコリスお姉ちゃん、もう来てるかも。玄関へ走って行くと、リコリスお姉ちゃんは既に来ていた。相変わらず立っているだけで絵になるような可愛いワンピースを着ている。髪も珍しくアップにしていたし。何をしてもキレイ。うっとりしそうになったが、時間を思い出して、慌ててリコリスお姉ちゃんの元に向かう。
.
1/7ページ