Lady Alice Ⅷ




翌日。
はあくんに会うと、いつもより機嫌が良かった。これは、もしかして…( ̄▽ ̄)
ニヤニヤを隠し切れずに私は、はあくんに声をかける。



「はあくん、アリスからチョコは貰えた?」

「いや?貰ってねェけど」

「え!?」


貰ってない!?それなのに、何で機嫌が良いの!ショックでおかしくなっちゃったのかしら?



「リコリス。お前、失礼なこと考えてるだろ?」

「そ、そんなことないわよ?(゜゜;)(。。;)」

「お前のそういうところは、アリスと似てるよな」

「え!本当!?嬉しい!」

「褒めてねェ…」


私としては、嬉しい言葉なのに!お世辞でもアリスと似てるなんて言われたら、最高の褒め言葉よ。



「次の休みにチョコを作れって頼んだんだよ。材料があれば作るって、アイツが言ったから」

「えー。わざわざ作らせるの!?私の天使に」

「あれのどこが天使だよ。オレには怪獣にしか見えねェけどな。てか、リコリスも一緒に作ればいいだろ?傍にいられるぞ」

「ナイスアイディア!はあくん、ありがとう!」


私ははあくんと別れて、玄関に向かう。
こうしちゃ、いられないわ。今日の学園帰りに街に行って、お揃いのエプロンを買ってこなくちゃね!朝に頼んでおけば、連れて行ってくれるはずだし。
日曜日に予定が入ってないか、確認しないとね。スケジュール表を取り出して、確認する。

しまった!クラスの子達とお茶に行く約束していたわ。

……用事が入ったと言って、断りましょう。どうせサロンかどこかで、お茶しながら恋バナするだけだし。そんな興味ない話を聞く暇あるなら、アリスとお菓子作りがしたいわ。学園に着いたら、マリーさんに断りに行かないとね。

あー、早く日曜日が来ないかしら!∩(´∀`∩)





【END】
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