Vacation Villa 後




翌朝。
珍しくリコリスがクロッカスに起こされることなく、一人で起きれた。身支度を済ませ、隣のアリスの部屋を訪れる。二度ノックするが、アリスからの返事はない。もう一度ノックするが、やはりない。



「まだ寝てるのかしら?うふふ。寝顔を見ながら、起こしてあげましょう」


ニヤニヤしながら、アリスの部屋に入る。だが、ベッドはもぬけの殻。



「何てことなのΣ(´□`;)アリスがいないわ!?どこにいるの!?アリス!!」


リコリスがアリスの部屋を出て、あちこちを探し回る。しかし、アリスの姿は見つからない。



(アリス!!どこにいるの!?)


リビングにやって来ると、誰もいない。だが、ソファーの前の窓が開いていることに気づいた。



(あら?窓が開いてる…。クロッカスが開けたのかしら?)


リコリスが窓の外に目を向けると、レジャーシートの上でアリスとハルクがくっついて寝ていた。



(アリス、こんなところにいたのね。良かった…)


アリスを見つけ、ホッと胸を撫で下ろす。
すると、リコリスはスリッパのまま、外に出た。アリスはハルクに守られるようにして、眠っていた。



(アリスったら、こんなところで寝て、風邪を引いちゃうわよ。しかも、はあくんまで一緒だし。ずるいわ(`ε´ )私も一緒に呼んで欲しかったわ!

……でも、何だか昔みたいね…)


昔からよく二人は、こうしてくっついて寝ていた。それをよく見つけるのがリコリスだった。



(ふふっ、もう少しだけこのままにしてあげましょう。うふふ。癒されるわ…( *´艸`))


リコリスはニヤニヤしながら、眠る二人を見つめていたのだった───。





【END】
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