One Day
【side Alice】
夏休みも一週間が経った。しばらくプールで遊んでいたから、今日は夏休みの宿題をやることにした。
読書感想文を書くために選んだ本を読み進めていた。すると、突然、読んでいた本を誰かに取り上げられた。もういいところだったのに!
こんなことをするのは、一人しかいない。私は振り返り、怒った。
「ちょっと!邪魔しないでよー!」
「お前、毎日部屋で本ばっか読んでるよな。飽きねェの?」
「飽きないもん!それに今は読書感想文を書くから、読んでるの!ハルクにはそう見えても、これは夏休みの宿題でやってるんだから」
「読書感想文、ね…」
私の本を取ったのは、ハルクだ。奪い返そうと手を伸ばすが、ハルクは上に上げるから取り返せない。本当に意地悪ばっかりだ!
「てか、この本、リクに薦められた本だろ?」
「……何でわかるの」
「やっぱりな。お前が選ぶような系統の本じゃねェからな」
ハルクが本をパラパラと捲る。
だって、リク先生が薦めてくれた本、どれも面白いんだもん。だから、読書感想文で選んだわけだし。私がもじもじしていたら、ハルクが飽きたのか、本を返して来た。
「そういえば、リコリスは学校に行ったな。お前はないのか?」
「私?ないよ」
「ふーん。そうだ。お前、今日は出かけんのか?」
「今日?出かけないよ。宿題する予定だし。何かあるの??」
「……出かけねェならいいや」
「??」
「じゃあ、宿題ガンバレ」
「ありがと…」
そう言ってハルクは、部屋から出て行った。
結局、何をしに来たの?ハルクは…。
はっ。私は本の続きを読まなくちゃ!いいところだったんだから。
.
夏休みも一週間が経った。しばらくプールで遊んでいたから、今日は夏休みの宿題をやることにした。
読書感想文を書くために選んだ本を読み進めていた。すると、突然、読んでいた本を誰かに取り上げられた。もういいところだったのに!
こんなことをするのは、一人しかいない。私は振り返り、怒った。
「ちょっと!邪魔しないでよー!」
「お前、毎日部屋で本ばっか読んでるよな。飽きねェの?」
「飽きないもん!それに今は読書感想文を書くから、読んでるの!ハルクにはそう見えても、これは夏休みの宿題でやってるんだから」
「読書感想文、ね…」
私の本を取ったのは、ハルクだ。奪い返そうと手を伸ばすが、ハルクは上に上げるから取り返せない。本当に意地悪ばっかりだ!
「てか、この本、リクに薦められた本だろ?」
「……何でわかるの」
「やっぱりな。お前が選ぶような系統の本じゃねェからな」
ハルクが本をパラパラと捲る。
だって、リク先生が薦めてくれた本、どれも面白いんだもん。だから、読書感想文で選んだわけだし。私がもじもじしていたら、ハルクが飽きたのか、本を返して来た。
「そういえば、リコリスは学校に行ったな。お前はないのか?」
「私?ないよ」
「ふーん。そうだ。お前、今日は出かけんのか?」
「今日?出かけないよ。宿題する予定だし。何かあるの??」
「……出かけねェならいいや」
「??」
「じゃあ、宿題ガンバレ」
「ありがと…」
そう言ってハルクは、部屋から出て行った。
結局、何をしに来たの?ハルクは…。
はっ。私は本の続きを読まなくちゃ!いいところだったんだから。
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