One Day
【side Hulk】
朝食後。
リコリスの部屋に行ったら、制服に着替えたものの、リコリスは学校に行きたくないと騒いでいた。
どうして、ここに来たのかといえば、クロッカスに頼まれたからだ。
「リコリス様!そろそろ出発しないと、遅刻してしまいますよ」
「私、行かない!行きたくないわ!どうして、夏休み中に登校日なんてあるのよ( 。゚Д゚。)せっかくの夏休みで、学園に行かなくていいはずなのに!私は毎日アリスと楽しく過ごしたい…(TДT)もう一生そうしていたいわ」
「何を言ってるんですか!それに登校日なら、普段よりは早く帰れますよ」
「それでも行きたくないわ!……そうだわ。学園なんて爆発すればいいのよ(ー言ー)そしたら、行かなくて済むじゃない!」
おいおい。普段のお上品で聞き分けのいいお嬢様は、どこへ行ったのかというくらいにリコリスは、荒れていた。こんなところをリコリスに憧れてるヤツが見たら、間違いなく引くだろう。見かねたクロッカスが言う。
「そんな子供のように駄々をこねているのをアリス様に見られたら嫌われますよ」
「……うっ!嫌われる…Σ( ̄ロ ̄lll)」
「いいのですか?アリス様に嫌われて」
「やだ…(`・д・´)アリスに嫌われたら、この世の終わりよ!!」
アリスに嫌われたくらいで大げさだな…。
だが、リコリスの言ってることはマジだ。リコリスは昔、アリスとちょっとしたケンカをしたことがある。その間、アリスとは口もきかずにいたせいで、リコリスがショックで一週間は使い物にならなくなったことがあった。あん時はマジでヤバかったな…。アリスも変に頑固な時あるし。仲直りまでに時間がかかっちまったんだよな。
仲直りした後、ニ週間はアリスにべったりだったけど。あれはあれで大変だった。トイレ以外、ずっと一緒だったし。
「嫌われたくなかったら、学園に行きましょう!帰って来たら、アリス様と過ごせるように致しますから」
「Σ(゚Д゚;)本当!?それなら行くわ!アリスと過ごせるならば、さっさと済ませて帰って来る!」
クロッカスが予想していたのか、リコリスに鞄を渡す。鞄を受け取ったリコリスがようやくオレに気づく。
「あら。はあくん、おはよう(*゚ー゚)ノシ」
「はよ。お前、アリスが関わると、本当に立ち直り早いよな」
「当たり前じゃない!アリスは私の生きる源なのよ!!」
「たかが妹だろ…」
「違うわ!妹であり、大天使でもあるのよ!!( ´・∀・`)」
……何も言えねェ。もうリコリスについていけねェわ。すると、クロッカスがオレに頭を下げた。
「ハルクさん。せっかく呼んだのに、出番がなくて申し訳ありません」
「リコリスが行く気になったならいいって」
「クロッカスがはあくんを呼んだの?どうして??」
「はい。どうしても、リコリス様を説得出来なかったら、ハルクさんの力を借りて、力ずくで学園に行かせようかと考えておりました」
「え(*゜ロ゜)」
それを聞いたリコリスの顔がひきつる。クロッカスは冗談なんか言わねェから、マジでそれを実行しようとしていたんだろう。
「それよりもリコリス様、早く出発しませんと遅刻しますよ」
「そうだったわ!あ、はあくん。アリスが出かけないように見ていてね。出かけそうになったら、ちゃんと止めてね?絶対よ。じゃあ、行ってきます(^ー^)ノ」
リコリスはクロッカスと共に部屋を出て行った。オレもついでに出て、リコリスの部屋の鍵をかけた。
帰って来たら、アリスと過ごせるとわかったからか、すげー笑顔だったな。あの笑顔を見たら、タスクさん、また倒れるな。今のリコリスと会わなきゃいいけど。
ドサッ!!
……何だ、今の音。まさか。
音のした方に目を向ければ、タスクさんがいた。あー。今日、朝の見回り当番だったか。
膝をついて、手を口にあてたタスクさんと心配そうに声をかけるリコリス、その後ろで呆れているクロッカスの姿。
やっぱ食らっちまったか…。オレは三人の元に近づく。
「リコリス。ここはいいから、早く行け。遅刻するぞ」
「でも。タスクさんが…」
「オレが見るからいい」
「そうです。ハルクさんの言う通りです。ここは彼に任せて、行きましょう!」
「わかったわ…」
促され、リコリスはクロッカスと去って行く。だが、タスクさんの様子が気になるのか、何度かこちらを振り返っていた。リコリスの姿が見えなくなってから、オレはタスクさんに声をかけた。
「タスクさん、大丈夫ですか?」
「……やっべェ!!あんな笑顔を向けられたら、ますます好きになる。無理…!どんだけオレを好きにさせるんだよ!!リコリス様」
「いや、そんだけで好きになんないっすから」
「はあ!?お前の目は節穴か!あんな女神のような微笑みに向かって!」
あれは、女神の微笑みじゃねェ。ただ単にアリスと過ごせることがわかって、ニヤニヤしてるだけだ。タスクさん、案外リコリスと合うんじゃねェか?
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朝食後。
リコリスの部屋に行ったら、制服に着替えたものの、リコリスは学校に行きたくないと騒いでいた。
どうして、ここに来たのかといえば、クロッカスに頼まれたからだ。
「リコリス様!そろそろ出発しないと、遅刻してしまいますよ」
「私、行かない!行きたくないわ!どうして、夏休み中に登校日なんてあるのよ( 。゚Д゚。)せっかくの夏休みで、学園に行かなくていいはずなのに!私は毎日アリスと楽しく過ごしたい…(TДT)もう一生そうしていたいわ」
「何を言ってるんですか!それに登校日なら、普段よりは早く帰れますよ」
「それでも行きたくないわ!……そうだわ。学園なんて爆発すればいいのよ(ー言ー)そしたら、行かなくて済むじゃない!」
おいおい。普段のお上品で聞き分けのいいお嬢様は、どこへ行ったのかというくらいにリコリスは、荒れていた。こんなところをリコリスに憧れてるヤツが見たら、間違いなく引くだろう。見かねたクロッカスが言う。
「そんな子供のように駄々をこねているのをアリス様に見られたら嫌われますよ」
「……うっ!嫌われる…Σ( ̄ロ ̄lll)」
「いいのですか?アリス様に嫌われて」
「やだ…(`・д・´)アリスに嫌われたら、この世の終わりよ!!」
アリスに嫌われたくらいで大げさだな…。
だが、リコリスの言ってることはマジだ。リコリスは昔、アリスとちょっとしたケンカをしたことがある。その間、アリスとは口もきかずにいたせいで、リコリスがショックで一週間は使い物にならなくなったことがあった。あん時はマジでヤバかったな…。アリスも変に頑固な時あるし。仲直りまでに時間がかかっちまったんだよな。
仲直りした後、ニ週間はアリスにべったりだったけど。あれはあれで大変だった。トイレ以外、ずっと一緒だったし。
「嫌われたくなかったら、学園に行きましょう!帰って来たら、アリス様と過ごせるように致しますから」
「Σ(゚Д゚;)本当!?それなら行くわ!アリスと過ごせるならば、さっさと済ませて帰って来る!」
クロッカスが予想していたのか、リコリスに鞄を渡す。鞄を受け取ったリコリスがようやくオレに気づく。
「あら。はあくん、おはよう(*゚ー゚)ノシ」
「はよ。お前、アリスが関わると、本当に立ち直り早いよな」
「当たり前じゃない!アリスは私の生きる源なのよ!!」
「たかが妹だろ…」
「違うわ!妹であり、大天使でもあるのよ!!( ´・∀・`)」
……何も言えねェ。もうリコリスについていけねェわ。すると、クロッカスがオレに頭を下げた。
「ハルクさん。せっかく呼んだのに、出番がなくて申し訳ありません」
「リコリスが行く気になったならいいって」
「クロッカスがはあくんを呼んだの?どうして??」
「はい。どうしても、リコリス様を説得出来なかったら、ハルクさんの力を借りて、力ずくで学園に行かせようかと考えておりました」
「え(*゜ロ゜)」
それを聞いたリコリスの顔がひきつる。クロッカスは冗談なんか言わねェから、マジでそれを実行しようとしていたんだろう。
「それよりもリコリス様、早く出発しませんと遅刻しますよ」
「そうだったわ!あ、はあくん。アリスが出かけないように見ていてね。出かけそうになったら、ちゃんと止めてね?絶対よ。じゃあ、行ってきます(^ー^)ノ」
リコリスはクロッカスと共に部屋を出て行った。オレもついでに出て、リコリスの部屋の鍵をかけた。
帰って来たら、アリスと過ごせるとわかったからか、すげー笑顔だったな。あの笑顔を見たら、タスクさん、また倒れるな。今のリコリスと会わなきゃいいけど。
ドサッ!!
……何だ、今の音。まさか。
音のした方に目を向ければ、タスクさんがいた。あー。今日、朝の見回り当番だったか。
膝をついて、手を口にあてたタスクさんと心配そうに声をかけるリコリス、その後ろで呆れているクロッカスの姿。
やっぱ食らっちまったか…。オレは三人の元に近づく。
「リコリス。ここはいいから、早く行け。遅刻するぞ」
「でも。タスクさんが…」
「オレが見るからいい」
「そうです。ハルクさんの言う通りです。ここは彼に任せて、行きましょう!」
「わかったわ…」
促され、リコリスはクロッカスと去って行く。だが、タスクさんの様子が気になるのか、何度かこちらを振り返っていた。リコリスの姿が見えなくなってから、オレはタスクさんに声をかけた。
「タスクさん、大丈夫ですか?」
「……やっべェ!!あんな笑顔を向けられたら、ますます好きになる。無理…!どんだけオレを好きにさせるんだよ!!リコリス様」
「いや、そんだけで好きになんないっすから」
「はあ!?お前の目は節穴か!あんな女神のような微笑みに向かって!」
あれは、女神の微笑みじゃねェ。ただ単にアリスと過ごせることがわかって、ニヤニヤしてるだけだ。タスクさん、案外リコリスと合うんじゃねェか?
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