Warm Sunlight




飯を食い終わって、部屋に戻ると、アリスが部屋の前に座り込んでいた。



「ハルクー!」

「アリス。お前のねーちゃんは?」

「がっこうにいっちゃったー!」


そうか。今日は平日だしな。そりゃ学校はあるか。本当はオレも行かなきゃいけねェんだけど、今のままじゃ授業に追いつけねェからな。
さて、オレも時間までは勉強しねェと。昨日の分もやらないとだし。頑張るか!



「……」

「……」

「何でお前も部屋に入ってくんだよ。オレは勉強すんの!」

「わたしもおべんきょーする!」


アリスの手には、お絵かき帳とクレヨンがあった。飯の後に一旦、自分の部屋に戻ったのか。服も着替えてるし、髪もツインテールにされていた。きっと姉のアイツがやったんだろうな。すげー力入ってんのがわかる。オレの脳内で「私のアリス、可愛いでしょ?」とドヤ顔するアイツが見える。



「邪魔しねェなら、いいけどな」

「じゃましなーい!」


元気良く返事するアリス。そして、アリスは部屋に入ると、床に座り出し、お絵かき帳を開いて、クレヨンで何か描き始めた。

オレも勉強机に向かい、勉強を始めた。


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