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部屋に戻ろうとしたら、私はお風呂場に忘れ物をしたことに気づき、二人には先に部屋に戻ってもらい、私はお風呂場にUターンした。

部屋に戻る途中、プールの方で声がした。覗いてみると、お坊っちゃまがタスク様と遊んでいた。プールサイドにカルロ様がアンバーさんと会話していた。

あれ？いつの間に海からプールに来てたんだ。でも、何で旅館にいるんだろう。別荘に帰らないのかな？



「アリスさん？」

「アガットさん！」


アガットさんが私に気づき、声をかけてくれた。



「プールで遊んでたんですね」

「はい。ついさっき海からこちらに来たんですけどね」

「別荘は戻らなくていいんですか？」

「ええ。どうやらこっちで夕飯を食べてからになったみたいです。勿論、この旅館の方達には了解はもらっていますよ。あと一時間くらいになれば、夕食の準備が出来るそうですから」


夕食ってことは、もう17時か。早いなー。
あ、早く部屋に戻らないと。水着とか今のうちに洗わないと、明日も使えないし。



「それじゃあ、アガットさん。私はこれで。夕食までにやらないといけないことがあるので！」

「わかりました」


アガットさんと別れ、私は急いで部屋に戻った。幸い、お坊っちゃまに気づかれることはなかった。


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