Summer Cottage(Ⅱ)
ハルクが出て行ってから───
リ「ハルク、今は引き下がったけど、海に行くのは諦めてないよ」
ド「絶対ハルクのヤツ、隙を見て、海に行こうとするだろうね」
カ「これなら監視も兼ねて連れて行った方がマシかもしれないな。抜け出されるより」
タ「じゃあ、オレも海に行きたい!一度行ってみたかったんだー!」
ラ「俺も!そっちに行きてー!」
カ「了解。二人は?」
リ「僕は別荘にいるよ。暑いの苦手だし」
ド「オレも。あんな人がうじゃうじゃした海なんて行きたくもねーし」
カ「二人はそう言うと思ったよ。はい。行くメンバーは必要な物を持参して、15分後に玄関に集合。あ、タスク。ハルクに伝えてくれないか?」
タ「わかった!」
タスクとライも準備のために、自室へ向かう。それを見送ったカルロは考えた。
(何か問題が起こりそうだな…。ハルクにタスク、ライだし。普通に海で遊んで終わりなわけがない。ここは何かあった時のために対処出来る人を増やそう)
カ「アガット、アンバー」
アガ「はい?」
アン「何ですか?」
カ「君達も海に来てね。俺だけじゃあの三人をまとめるのは無理だから」
アガ「ええっ…」
オ「じゃあ、ボクも行く!ライ様もいるんだし」
ク「オーキッドは執事の勉強です。ボルドーさんとノワールさんが時間を取ってくれていますから」
オ「えー」
カ「ライと一緒にいられなくていいの?ちゃんと出来るところを見せないと、オヤジに容赦なく専属を外されるよ」
オ「わかった!ライ様といられるためだもん!」
ク「では、部屋に案内します。ついて来てください」
クロッカスがオーキッドを連れて、部屋から出ていく。
アガ「カルロ様。オーキッドの扱い、わかってきましたね」
カ「流石に彼までついて来られたら困るからね。対処が出来ない…。さ、俺も準備してこないと。二人も用意して、玄関に来るように。遅刻は厳禁だよ」
アガ「わかりました」
アン「…わかりました」
カルロもそれだけ言って、自室に行ってしまった。アガットとアンバーも命令されては逆らえない。仕方なく準備のために部屋を出た。
【続】