Cross Over
「……って、ことがあったんだ」
「そうだったんだね!」
夜、エレナちゃんと一緒に過ごす。
出かけた先で買ったお菓子と飲み物をおみやげに、今日あった出来事を話すと、彼女は楽しそうに聞いてくれた。
「ふふっ、私も一緒に見てみたかったな。」
「同じ顔なのに、少し中身が違っていたからね。ライ様はそんな変化はなかったけど」
「そうなんだ。もしかしたら、私達と同じ顔した人もいるのかもしれないね」
「そうだね。でも、僕は君がいいな」
「カイトくん…」
僕達は見つめ合い、唇を重ねた。
少し前まで色んなことがあったけど、こうして彼女と穏やかな日々を送れている。
いつまでも二人でいられますように。
【END】