Dangerous Surprise

翌日。

廊下を歩いていたら、突然、ライ様が現れた。



「アリス」

「ライ様?あの何か…」


すると、いきなり壁に押しつけられた。両腕は片手で押さえられて、両足の間にライ様の片足が入る。ちょっと何なの!?



「いきなりなんですか?ちょっと離してください」

「アリスってさ、誰かとヤッたことあんの?」

「何を言って…!」


力が全然敵わない。同じ歳なのに、男女でここまで力が違うものなの!?抵抗してもビクともしない!



「答えろよ」

「っ…!」


ライ様の片手が私のスカートの中に入る。嫌だ。触らないで!気持ち悪い。でも、怖くて何も出来なくて、つい涙が溢れた。それを見たライ様はニヤリと笑う。



「……まだ、なんだ?へぇー。気持ち良いのに…」

「っ…!」


目元を軽くキスされ、涙も舐められた。



「アリスは誰としたい?やっぱりリク兄か。好きなんだよなー。でも、リク兄は無理だぜ」

「えっ…」

「リク兄はこういうことするの、一番嫌悪してるから。ま、原因はアレのせいなんだけど。アレは俺達兄弟を狂わせた元凶だから」


アレ?アレって、一体、何を差しているの?そんな私を置いて、ライ様は話し出す。



「カルロは俺と同じ誰とでも寝れる。抵抗もない。相手は見境ない俺と違って選んでるみてーだけど、執着はしない。出来ないってのが正しいかな。好きとかも理解出来てないし。女としかヤッてねーな。俺の知り合いでもカルロを紹介しろってのは男女問わずにいるし」


あの色気にやられるのは、やっぱり性別は関係ないんだ。



「ハルクはまだガキ。でも、興味はあんだよなー。誰かがいつも傍にいるから、意識はしてきてるし。アイツももう少し大きくなったら、手は出すだろうな。そんなに我慢出来るタイプじゃねーし。ま、それまでに相手が屋敷にいればの話だけど」


お坊っちゃまのことだけ、何言ってるかよくわからないんだけど。興味あるし、そのうち手を出す?それまでに相手が屋敷にいるかって。

お坊っちゃまって、好きな人がいたの!?しかも、年上。どんな人を好きになったのかな。知らなかった…。



「お坊っちゃま、好きな相手がいたんですね。知らなかった…」

「それ、マジで言ってんの?アイツ、熱っぽい目で見てんのに…」


え。屋敷内にいる人!?もしかして、メイド達の中にいるのかな。誰だろう。私の知ってる子?



「マジで鈍い。アイツ、苦労してんな…」

「苦労?」

「さて、なーんで俺がアリスに兄弟の話をしてるかわかる?」

「わかり、ません…」

「そういう目で見てるからだよ?」


そういう目??
私はライ様の話をよく理解出来ない。だから、何の話??さっきから置いてけぼりなんですけど。



「私はメイドですよ」

「当たり前じゃん。オヤジが俺達をメイドとなんて結婚させるわけねーよ。どっかの令嬢とさせるに決まってる。でも、メイドに手を出すくらいは目を瞑るぜ」


は?ちょっと待って。その話だと私、かなりやばいのでは!?



「ま、さか…」

「そのま・さ・か」


ライ様はニコッと笑う。その瞬間、私は衿元を破られて、胸元が露になる。それを見たライ様はジーっと見つめる。



「へぇ、意外にあるな。アリスって…」

「やめてください!」

「小さいのもいいけどさ、楽しめるのはこっちだよな。男にはない柔らかさで楽しいし」

「やっ……っ…やだっ!離して!」


下着をつけたまま、胸を触られた。抵抗しようにも腕は押さえられているから、何も出来ない。



「可愛い反応…。マジでヤりたくなってきた…」

「嫌っ!やめっ…て…」


嫌だ!何でこの人にこんなことされないと、いけないのよ!でも、何とかしないと、このままじゃ…。


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