Swimming pool and Swimwear
「なあ。どうしたら、一緒にプール行ってくれると思う!?」
6月になったある日の夜。
談話室でカルロ兄さんと話していたら、ハルクがやって来て、急にそんなことを言ってきた。
「プール?誰と行きたいの?ハルクは」
「リク。こいつがそんなこと言うのは一人しかいないでしょ?」
カルロ兄さんはニヤニヤしながら言った。ハルクを見ると、顔が真っ赤だった。弟がこんな反応する相手は、一人だけだ。
「そうなんだ…」
「でもさ、何でプールに行きたいの?数日前にアリスと遊園地に行って来たんでしょ?つまらなかった?」
「つまらないわけねェじゃん。楽しかっ…」
「だろうね。遊園地デートが出来て嬉しかったんだよね」
「ニヤニヤしながら言うな!」
また兄さんはハルクをからかって…。
遊園地に行ったのも、ハルクが運動会でリレーで一位になったら、願い事を聞いてとアリスさんに頼んだからだ。案の定、ハルクは一位をかっさらい、アリスさんと出かけた。
「ピクニック、お花見、遊園地。着々とアリスと二人で出かけてるよね。楽しい?」
「楽しくないヤツと何回も行くわけねェだろ!」
ハルク、本当にアリスさんのことが好きなんだな。少し胸が痛いような気がしたが、僕はその痛みに気づかないフリをした。
「一緒に回ってる時に見たことない乗り物があってさ、それについて聞いたら、プールに設置されてるから、夏にならないと乗れないって、アリスが教えてくれたから。ウォーターなんとかって…」
「ウォータースライダーかな。ハルクは好きだろうね。反対にアリスは苦手そう。確か、アリスって泳ぐのが苦手って前に言ってたし…」
「ハルク。それでアリスさんは何て言ったの?」
「泳げないから、友達と行けって言われた。その方が楽しいって…」
アリスさんの気持ち、わかるな。僕もあまり泳ぐの好きじゃないから。暑い日にプールに入るだけならば、気持ちいいんだけど。
「うーん。遠回しに断られてるな、それ」
「うん。そうだね」
僕も同じ立場なら、断るだろうし。泳げない人と行ってもつまらないだろう。ハルクは運動は出来るから、アリスさんはそう言ったんだ。
「お前、泳いでばっかいそうだしな」
「プールに来たなら、泳ぐのは普通なんじゃねェの?それ以外何かあんの??」
泳げる人はそう考えるよね。皆が皆泳げるわけじゃないんだよ。得意な人もいれば、不得意な人もいるんだし。何でもそうだけど。
「あとは男と違って、女の子は色々と準備があるからね」
「準備?」
「泳ぐだけじゃないんだよ。水着を着るから、体型が気になるし。他にも…」
「水着は泳ぐために着るだけじゃん?何で体型を気にすんの?」
「バッカ。水着はそれだけじゃないんだよ?普段洋服で隠されたところが堂々と見られるんだよ?胸とか足とか…」
「ちょっとカルロ兄さん?ハルクはまだ小学生なんだから…」
しかし、カルロ兄さんは僕の声がまったく届いてないようで、いつ持っていたのか、グラビア雑誌を手にしながらハルクにそれを見せる。
「ほら、こういう姿がプールや海に行けば、見られるんだよ?」
「こんなの着んの!?」
「んー。アリスだからこんな際どいのは着ないだろうね。でも、一緒に行けば水着にはなるよ。それを見たいと思わないの?ハルク」
「……見たい」
「カルロ兄さん?」
「ごめん。ハルクの反応が面白くて、つい暴走しちゃった…」
「ハルク。兄さんの言ったことは…」
ハルクを見たら、顔を赤くしながらも雑誌を見ていた。これ、絶対に想像しちゃってるな。アリスさんの水着姿を。流石にグラビアに載るような水着は着ないとは思うけど。
しかし、何でグラビア雑誌が置いてあるんだろう?兄さんは“俺のじゃない”って言ってたし。こんなの置いてくのは、ライだな。
「何の話してんの?」
そこへタスクがやって来た。すると、ハルクが見ていた雑誌を見て、声を上げる。
「あ!それ、探してたんだよー」
「探してた??」
「え、これ、タスクのだったの?」
ライだと思っていたら、タスクのだったとは。兄さんもそう思ってなかったみたいで、驚いていた。
「うん。正確にはクラスのヤツから、押し付けられたんだけど」
「タスクに押しつけるとはね…」
「ソイツ、彼女いんのに、その雑誌を読んでたら、タイミング悪く彼女に見つかってさ。処分しといてってオレに渡してくんだよ?オレ、リコリス以外に興味ねーのにさ」
「よくあるパターンだな。友達でも同じことあったよ」
「カルロ兄さんのことじゃなくて?」
「俺は見るなら、直接触っ…」
「そうだろうね。中学の時から女の子が見るたびに違う子ばっかりだったし。お陰で僕はよく巻き込まれた…」
「あの時は悪かったって!」
本当にあの頃の兄さんには困った。女の子と付き合っては別れを繰り返していたし。よく僕のところに愚痴る人もいたり、僕に付き合おうと誘って来た人もいた。ハッキリ断ったけど。
「これさ、少し読んだけど、全然面白くねーんだもん。どこがいいわけ?」
「彼女がいても、そういうのは読みたいんだよ。思春期の男は…」
「タスクはあの子にしか興味ないからね」
「それよりさ、ハルクは何でそれ読んでんの?興味あんの?」
「え、オレは…」
「違う、違う。ハルクはプールに行けば、アリスの水着姿が見られるよって聞いて読んでるだけ。コイツもグラビア見てても、アリスで想像してるから」
「スケベだなー、ハルク」
「オレだって、別に好きで読んでねェし!カルロが読ませてきたから…!」
埒があかないから、カルロ兄さんが簡単にタスクに説明した。すると…。
「それでプールに行きたいの?何、お前。アリスの水着姿が見たいから行きたいわけ?」
「それは見……たい…けど」
「正直だね。でも、まずはアリスがプールに来てくれないことには水着は見られないんだよ?」
「だから、聞いてんじゃん!どうしたら一緒に来てくれるか…」
「お前、欲望には忠実だな。ライみたいだぞ」
「オレ、あそこまでじゃねェよ!」
「一緒に泳ぐ目的じゃなくて、アリスの水着姿を見たいのが目的に変わってるだろ?その時点でライと変わらない」
「………うっ。確かに見たいけど、アイツ、泳げねェって言うんだもん」
図星なのか、そう言われたハルクは少し俯いた。
「でもさ、ライの場合は、ヤることが目的じゃん?水着は服と違って、脱がしやすいとか着たままでも触りやすいし、ヤれるとか言ってたよ」
「ライは弟にそんなこと言ってるの…」
タスクの話を聞いて、頭が痛くなった。まだ弟にする話じゃない。まだ早過ぎる。
そこへライがやって来た。。
「あれ?何楽しそーな話してんの。俺も交ぜてよ」
「ハルクがアリスとプールに行きたいんだって」
「プール?ハルク、アリスとヤりてーの?」
「違ェよ!!お前と一緒にすんな!」
「ライ?」
僕はライを睨む。カルロ兄さんといい、ライといい、まだ幼い弟に何を言ってるんだ。
「リク兄、怖ーよ。オヤジみてー。ますます似てきたんじゃねーの?」
「ライ」
「確かに親父に一番似てるのは、リクだね。似るのは当然でしょ?」
「カルロ兄さんも父さんによく似てるよ?その女の人を惑わす色香はそっくりだけど」
僕は似たくて似たいわけじゃない。むしろ似たくなかった。似たせいで、僕は…!
「つか、うちの別荘に連れて行けばいいんじゃねーの?」
「確かに別荘にプールはあったけど、使用人は使えないんじゃないか?」
「プールじゃねーって。近くに湖があんじゃん?使用人達は、自由時間はそこでよく遊んでんだって。前にメイドがそんなこと言ってたんだよ」
「湖…」
まずい。ハルクが別荘に行けば、アリスさんと一緒に遊べると思ってる。アリスさんは別荘に行ったとしても、僕達と一緒に遊ぶようなタイプじゃない。真面目な人だし。
同じ使用人同士なら、遊びそうだけど。
「でも、湖にはウォータースライダーはないよ?」
「そっちも行きたいんだろ?」
「別荘って、限られた使用人しか行けないんじゃない?オレ達の執事は別だけど」
「アイツ、オレの世話係じゃん。連れてくし」
世話係でも一緒に行けるかわからないんじゃないかな。メイドの場合は行きたい人が多数いるから、毎回くじで決めるって聞いたし。
「でもさ、別荘に来たからって、アリスは真面目だからハルクが言ったって、絶対一緒には入らないと思うよ?オレ」
「だろうねー。けど、憧れてる人から誘われれば入るんじゃないかな?ねぇ、リク」
カルロ兄さんの視線が僕に向く。というか、皆が僕を見ている。
「僕にアリスさんを誘えって言ってるの?」
「リク兄になら、絶対に断らないだろうね。悩みはするけど入るよ」
「嫌がる人を無理には誘わないよ。僕もアリスさんの気持ちはわかるし」
「お願い。アリスに頼んでよ!リク兄が頼めば、アリスは絶対に入るから」
「だめ。僕は誘わないから。一緒に遊びたいなら、自分で誘うこと。それにアリスさんが別荘に行くともわからないでしょ。じゃあ、僕はもう部屋に戻るから」
そう告げて、談話室を出た。
さて、シャワーだけ浴びてから、部屋に戻ろうかな。僕は部屋ではなく、バスルームへ向かおうとした。
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6月になったある日の夜。
談話室でカルロ兄さんと話していたら、ハルクがやって来て、急にそんなことを言ってきた。
「プール?誰と行きたいの?ハルクは」
「リク。こいつがそんなこと言うのは一人しかいないでしょ?」
カルロ兄さんはニヤニヤしながら言った。ハルクを見ると、顔が真っ赤だった。弟がこんな反応する相手は、一人だけだ。
「そうなんだ…」
「でもさ、何でプールに行きたいの?数日前にアリスと遊園地に行って来たんでしょ?つまらなかった?」
「つまらないわけねェじゃん。楽しかっ…」
「だろうね。遊園地デートが出来て嬉しかったんだよね」
「ニヤニヤしながら言うな!」
また兄さんはハルクをからかって…。
遊園地に行ったのも、ハルクが運動会でリレーで一位になったら、願い事を聞いてとアリスさんに頼んだからだ。案の定、ハルクは一位をかっさらい、アリスさんと出かけた。
「ピクニック、お花見、遊園地。着々とアリスと二人で出かけてるよね。楽しい?」
「楽しくないヤツと何回も行くわけねェだろ!」
ハルク、本当にアリスさんのことが好きなんだな。少し胸が痛いような気がしたが、僕はその痛みに気づかないフリをした。
「一緒に回ってる時に見たことない乗り物があってさ、それについて聞いたら、プールに設置されてるから、夏にならないと乗れないって、アリスが教えてくれたから。ウォーターなんとかって…」
「ウォータースライダーかな。ハルクは好きだろうね。反対にアリスは苦手そう。確か、アリスって泳ぐのが苦手って前に言ってたし…」
「ハルク。それでアリスさんは何て言ったの?」
「泳げないから、友達と行けって言われた。その方が楽しいって…」
アリスさんの気持ち、わかるな。僕もあまり泳ぐの好きじゃないから。暑い日にプールに入るだけならば、気持ちいいんだけど。
「うーん。遠回しに断られてるな、それ」
「うん。そうだね」
僕も同じ立場なら、断るだろうし。泳げない人と行ってもつまらないだろう。ハルクは運動は出来るから、アリスさんはそう言ったんだ。
「お前、泳いでばっかいそうだしな」
「プールに来たなら、泳ぐのは普通なんじゃねェの?それ以外何かあんの??」
泳げる人はそう考えるよね。皆が皆泳げるわけじゃないんだよ。得意な人もいれば、不得意な人もいるんだし。何でもそうだけど。
「あとは男と違って、女の子は色々と準備があるからね」
「準備?」
「泳ぐだけじゃないんだよ。水着を着るから、体型が気になるし。他にも…」
「水着は泳ぐために着るだけじゃん?何で体型を気にすんの?」
「バッカ。水着はそれだけじゃないんだよ?普段洋服で隠されたところが堂々と見られるんだよ?胸とか足とか…」
「ちょっとカルロ兄さん?ハルクはまだ小学生なんだから…」
しかし、カルロ兄さんは僕の声がまったく届いてないようで、いつ持っていたのか、グラビア雑誌を手にしながらハルクにそれを見せる。
「ほら、こういう姿がプールや海に行けば、見られるんだよ?」
「こんなの着んの!?」
「んー。アリスだからこんな際どいのは着ないだろうね。でも、一緒に行けば水着にはなるよ。それを見たいと思わないの?ハルク」
「……見たい」
「カルロ兄さん?」
「ごめん。ハルクの反応が面白くて、つい暴走しちゃった…」
「ハルク。兄さんの言ったことは…」
ハルクを見たら、顔を赤くしながらも雑誌を見ていた。これ、絶対に想像しちゃってるな。アリスさんの水着姿を。流石にグラビアに載るような水着は着ないとは思うけど。
しかし、何でグラビア雑誌が置いてあるんだろう?兄さんは“俺のじゃない”って言ってたし。こんなの置いてくのは、ライだな。
「何の話してんの?」
そこへタスクがやって来た。すると、ハルクが見ていた雑誌を見て、声を上げる。
「あ!それ、探してたんだよー」
「探してた??」
「え、これ、タスクのだったの?」
ライだと思っていたら、タスクのだったとは。兄さんもそう思ってなかったみたいで、驚いていた。
「うん。正確にはクラスのヤツから、押し付けられたんだけど」
「タスクに押しつけるとはね…」
「ソイツ、彼女いんのに、その雑誌を読んでたら、タイミング悪く彼女に見つかってさ。処分しといてってオレに渡してくんだよ?オレ、リコリス以外に興味ねーのにさ」
「よくあるパターンだな。友達でも同じことあったよ」
「カルロ兄さんのことじゃなくて?」
「俺は見るなら、直接触っ…」
「そうだろうね。中学の時から女の子が見るたびに違う子ばっかりだったし。お陰で僕はよく巻き込まれた…」
「あの時は悪かったって!」
本当にあの頃の兄さんには困った。女の子と付き合っては別れを繰り返していたし。よく僕のところに愚痴る人もいたり、僕に付き合おうと誘って来た人もいた。ハッキリ断ったけど。
「これさ、少し読んだけど、全然面白くねーんだもん。どこがいいわけ?」
「彼女がいても、そういうのは読みたいんだよ。思春期の男は…」
「タスクはあの子にしか興味ないからね」
「それよりさ、ハルクは何でそれ読んでんの?興味あんの?」
「え、オレは…」
「違う、違う。ハルクはプールに行けば、アリスの水着姿が見られるよって聞いて読んでるだけ。コイツもグラビア見てても、アリスで想像してるから」
「スケベだなー、ハルク」
「オレだって、別に好きで読んでねェし!カルロが読ませてきたから…!」
埒があかないから、カルロ兄さんが簡単にタスクに説明した。すると…。
「それでプールに行きたいの?何、お前。アリスの水着姿が見たいから行きたいわけ?」
「それは見……たい…けど」
「正直だね。でも、まずはアリスがプールに来てくれないことには水着は見られないんだよ?」
「だから、聞いてんじゃん!どうしたら一緒に来てくれるか…」
「お前、欲望には忠実だな。ライみたいだぞ」
「オレ、あそこまでじゃねェよ!」
「一緒に泳ぐ目的じゃなくて、アリスの水着姿を見たいのが目的に変わってるだろ?その時点でライと変わらない」
「………うっ。確かに見たいけど、アイツ、泳げねェって言うんだもん」
図星なのか、そう言われたハルクは少し俯いた。
「でもさ、ライの場合は、ヤることが目的じゃん?水着は服と違って、脱がしやすいとか着たままでも触りやすいし、ヤれるとか言ってたよ」
「ライは弟にそんなこと言ってるの…」
タスクの話を聞いて、頭が痛くなった。まだ弟にする話じゃない。まだ早過ぎる。
そこへライがやって来た。。
「あれ?何楽しそーな話してんの。俺も交ぜてよ」
「ハルクがアリスとプールに行きたいんだって」
「プール?ハルク、アリスとヤりてーの?」
「違ェよ!!お前と一緒にすんな!」
「ライ?」
僕はライを睨む。カルロ兄さんといい、ライといい、まだ幼い弟に何を言ってるんだ。
「リク兄、怖ーよ。オヤジみてー。ますます似てきたんじゃねーの?」
「ライ」
「確かに親父に一番似てるのは、リクだね。似るのは当然でしょ?」
「カルロ兄さんも父さんによく似てるよ?その女の人を惑わす色香はそっくりだけど」
僕は似たくて似たいわけじゃない。むしろ似たくなかった。似たせいで、僕は…!
「つか、うちの別荘に連れて行けばいいんじゃねーの?」
「確かに別荘にプールはあったけど、使用人は使えないんじゃないか?」
「プールじゃねーって。近くに湖があんじゃん?使用人達は、自由時間はそこでよく遊んでんだって。前にメイドがそんなこと言ってたんだよ」
「湖…」
まずい。ハルクが別荘に行けば、アリスさんと一緒に遊べると思ってる。アリスさんは別荘に行ったとしても、僕達と一緒に遊ぶようなタイプじゃない。真面目な人だし。
同じ使用人同士なら、遊びそうだけど。
「でも、湖にはウォータースライダーはないよ?」
「そっちも行きたいんだろ?」
「別荘って、限られた使用人しか行けないんじゃない?オレ達の執事は別だけど」
「アイツ、オレの世話係じゃん。連れてくし」
世話係でも一緒に行けるかわからないんじゃないかな。メイドの場合は行きたい人が多数いるから、毎回くじで決めるって聞いたし。
「でもさ、別荘に来たからって、アリスは真面目だからハルクが言ったって、絶対一緒には入らないと思うよ?オレ」
「だろうねー。けど、憧れてる人から誘われれば入るんじゃないかな?ねぇ、リク」
カルロ兄さんの視線が僕に向く。というか、皆が僕を見ている。
「僕にアリスさんを誘えって言ってるの?」
「リク兄になら、絶対に断らないだろうね。悩みはするけど入るよ」
「嫌がる人を無理には誘わないよ。僕もアリスさんの気持ちはわかるし」
「お願い。アリスに頼んでよ!リク兄が頼めば、アリスは絶対に入るから」
「だめ。僕は誘わないから。一緒に遊びたいなら、自分で誘うこと。それにアリスさんが別荘に行くともわからないでしょ。じゃあ、僕はもう部屋に戻るから」
そう告げて、談話室を出た。
さて、シャワーだけ浴びてから、部屋に戻ろうかな。僕は部屋ではなく、バスルームへ向かおうとした。
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