Amusement Park
……………
…………
………
……
…
あれからジェットコースターから始まり、ありとあらゆるアトラクションに乗り回った。待ち時間もそんな長く待つことはなく、すんなりと乗れた。
「さて、次はどこに行きましょうか」
私はマップを出して、今いる場所を見ていた。
んー。今はここにいるから、この近くのアトラクションは、ここら辺にある…。
「なあ、アリス。あれは何?」
「あれ??」
マップから顔を上げて、お坊っちゃまが指差した方向を見る。
指差された先にはウォータースライダー。この遊園地はプールも併設されてるんだ。流石に今は閉鎖されているが、夏になれば沢山の人が乗りに来るんだろう。
私も昔、ここじゃないけど、プールが併設された遊園地に家族や友達と行ったな。まずはプールで遊んでから、その後で遊園地内をで閉園近くまで遊んだっけ。懐かしいな。
「ああ、ウォータースライダーですね。水辺で出来るすべり台みたいな乗り物ですよ。夏にならないと出来ませんけど」
「夏?なんで??」
「プールの方に設置されてる乗り物なので、まだ乗れないんです。プールが解放されれば、好きなだけ乗れますよ。7月には入れるはずですし、あと1ヶ月くらい経てば…」
「オレ、夏もここに行きたい!あれに乗りてェ!」
絶対に言うと思った。でも、私はプールには行かないからね。
「友達と来たらいいんじゃないですか?皆で遊べますし。私も昔は友達と行きました」
「友達。それ、女だけで?」
「え、まあ、女の子としか来てませんよ」
一度だけたまたま同じ日にプール来てた同級生の男子達と遊んだことはある。けど、好き勝手に行っちゃう子達だったから、結局ついて行けなくて、同じこと思っていた友達と普通に遊んだのよね。それ以来、プールは女の子としか遊ばないことにした。
「だから、お坊っちゃまも友達と来たら楽しいですよ」
「……友達じゃねェヤツとはダメなの?」
「友達じゃない人と行きたいんですか?」
えー。あまり仲良くない人と行っても、楽しくないんじゃないかな。
「……」
「お坊っちゃま?」
何で私を見るんだろう。まさか、私と行きたいんじゃないわよね…。無言でこっちを見ても、私は行かないわよ。よし、先手を打とう。
「私と来てもつまらないですよ?私、泳ぎが得意じゃないので、浮き輪ないと無理ですし。お坊っちゃまは泳げるんだし、泳げない私と一緒だとプールは楽しめませんよ」
「そんなのわかんねェじゃん…」
わかるわよ。明らかに見てわかる。絶対にお坊っちゃまはつまんないと思う。
仮に私が泳げた場合、泳げない人と遊んでもつまらないと思っちゃうだろうし。
「たとえプールに一緒に来れても、流れるプールでお坊っちゃまに浮き輪を引っ張ってもらう感じなので、きっとつまらな…」
「それでいい」
「え」
「それでなら、一緒に遊べるんだろ?」
何故!?
本当にそんなことされたら、私が恥ずかしい!絶対に断ると思って、そう言ったのに…。
まったく泳げないわけじゃないけど、泳げるかどうか聞かれたら間違いなく泳げない方に入る。波のプールなら、泳がなくてもいいんだけど。波に揺られてるだけだから。流れるプールよりはこっちの方が好きかな。
というか、プールは水着を着ないといけないから、もう少しダイエットしないと。あー、水着も新しいの買わないとだめかも。他にも色々と準備しないといけないから、あまり行きたくないのが一番の本音だ。あと月のものに当たると、流石に入れないし。それをお坊っちゃまに説明するのは…。
「夏になったら、一緒にプール…」
「あー、お坊っちゃま!どんどん乗らないと、全部のアトラクションを回り切れませんよ!」
「え?いや、まだプールの…」
「ほら、あそこにあるアトラクションが空いてますから、乗りに行きましょうか!」
私はプールの話を強引に終わらせるため、お坊っちゃまの手を取って、走り出した。しかし、途中からお坊っちゃま、何か黙っちゃったのよね?どうしたのかしら。
.
…………
………
……
…
あれからジェットコースターから始まり、ありとあらゆるアトラクションに乗り回った。待ち時間もそんな長く待つことはなく、すんなりと乗れた。
「さて、次はどこに行きましょうか」
私はマップを出して、今いる場所を見ていた。
んー。今はここにいるから、この近くのアトラクションは、ここら辺にある…。
「なあ、アリス。あれは何?」
「あれ??」
マップから顔を上げて、お坊っちゃまが指差した方向を見る。
指差された先にはウォータースライダー。この遊園地はプールも併設されてるんだ。流石に今は閉鎖されているが、夏になれば沢山の人が乗りに来るんだろう。
私も昔、ここじゃないけど、プールが併設された遊園地に家族や友達と行ったな。まずはプールで遊んでから、その後で遊園地内をで閉園近くまで遊んだっけ。懐かしいな。
「ああ、ウォータースライダーですね。水辺で出来るすべり台みたいな乗り物ですよ。夏にならないと出来ませんけど」
「夏?なんで??」
「プールの方に設置されてる乗り物なので、まだ乗れないんです。プールが解放されれば、好きなだけ乗れますよ。7月には入れるはずですし、あと1ヶ月くらい経てば…」
「オレ、夏もここに行きたい!あれに乗りてェ!」
絶対に言うと思った。でも、私はプールには行かないからね。
「友達と来たらいいんじゃないですか?皆で遊べますし。私も昔は友達と行きました」
「友達。それ、女だけで?」
「え、まあ、女の子としか来てませんよ」
一度だけたまたま同じ日にプール来てた同級生の男子達と遊んだことはある。けど、好き勝手に行っちゃう子達だったから、結局ついて行けなくて、同じこと思っていた友達と普通に遊んだのよね。それ以来、プールは女の子としか遊ばないことにした。
「だから、お坊っちゃまも友達と来たら楽しいですよ」
「……友達じゃねェヤツとはダメなの?」
「友達じゃない人と行きたいんですか?」
えー。あまり仲良くない人と行っても、楽しくないんじゃないかな。
「……」
「お坊っちゃま?」
何で私を見るんだろう。まさか、私と行きたいんじゃないわよね…。無言でこっちを見ても、私は行かないわよ。よし、先手を打とう。
「私と来てもつまらないですよ?私、泳ぎが得意じゃないので、浮き輪ないと無理ですし。お坊っちゃまは泳げるんだし、泳げない私と一緒だとプールは楽しめませんよ」
「そんなのわかんねェじゃん…」
わかるわよ。明らかに見てわかる。絶対にお坊っちゃまはつまんないと思う。
仮に私が泳げた場合、泳げない人と遊んでもつまらないと思っちゃうだろうし。
「たとえプールに一緒に来れても、流れるプールでお坊っちゃまに浮き輪を引っ張ってもらう感じなので、きっとつまらな…」
「それでいい」
「え」
「それでなら、一緒に遊べるんだろ?」
何故!?
本当にそんなことされたら、私が恥ずかしい!絶対に断ると思って、そう言ったのに…。
まったく泳げないわけじゃないけど、泳げるかどうか聞かれたら間違いなく泳げない方に入る。波のプールなら、泳がなくてもいいんだけど。波に揺られてるだけだから。流れるプールよりはこっちの方が好きかな。
というか、プールは水着を着ないといけないから、もう少しダイエットしないと。あー、水着も新しいの買わないとだめかも。他にも色々と準備しないといけないから、あまり行きたくないのが一番の本音だ。あと月のものに当たると、流石に入れないし。それをお坊っちゃまに説明するのは…。
「夏になったら、一緒にプール…」
「あー、お坊っちゃま!どんどん乗らないと、全部のアトラクションを回り切れませんよ!」
「え?いや、まだプールの…」
「ほら、あそこにあるアトラクションが空いてますから、乗りに行きましょうか!」
私はプールの話を強引に終わらせるため、お坊っちゃまの手を取って、走り出した。しかし、途中からお坊っちゃま、何か黙っちゃったのよね?どうしたのかしら。
.