Little Princess
ある日。
ドラ様に頼まれ、私は彼の実験を手伝っていた。
しかし、お坊っちゃまには言っていない。内緒だ。言うと、「お前はドラの世話係じゃねェだろ!」と怒られるからである。お手伝いくらいしてもいいと思うのに。心が狭いわね。
だから、掃除に行ってきますと言って、お坊っちゃまの部屋を出てきたわけで。
もう少ししたら、戻らないと私を探しに来てしまう。それだけは避けなければ!
その時──
身体中が熱くなる……
「く、苦しい……」
身体が燃えるような熱さに意識を手放す──
.