Cold and Love




「んー……アリス、お菓子……」


眠い目を擦り、アリスにお菓子をねだろうとした。
だが、目の前に転がるアリスを見て言葉を失った。

「……そうだ、オレ……」

寝てる場合じゃねェだろ、オレ!

アリスのおでこを触ってみる。
……熱は下がったみたいだな。

「って、お腹出してんじゃん!」

床に落ちる布団を手に取る。
──と、バサバサ。
音を立てて布団とその中にあった、洗濯物が落ちていった。

「ったく、特別だからな!」



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