First Love

「アメジスト」


俺を呼ぶ彼女の声が好きだった。

何もかも君が初めてだった。
だから、ずっと彼女と一緒に歩いていけると思っていた。


それなのに…。





“アメジスト。私達、別れよう?”


“え、何で…?”


“私、好きな人が出来たの”


“だって、俺達は…!”


“うん、わかってる。でも、私、もう自分に嘘はつきたくないの!だから、別れよう”





別れたくない。俺は君だけ。君以外いらない。君しか…!

だけど、君は俺じゃない誰かを見つけてしまった。すると、俺に背を向けて、彼女は離れてく。



「待って、ラピス!」


彼女に向かって、手を伸ばす俺。







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