Phantom Thief“K”
「“今宵、夜這いにてカルロのエロいパンツを奪いに参ります。怪盗K&R”……?」
「スミレ、心当たりがなくて困ってるんだけど」
「ねぇの? エロいの履き心地最高なのに」
「あ、アレかな」
スミレの言葉にカルロは何かを思い出した。
「ほら、やっぱ持ってんだろ? そういうのの一つや二つ」
「ライが落としてたやつだと思う。捨てようとしたら、アンバーに止められたんだよね」
続けて、“やっぱり捨てておくべきだった”とカルロは呟いた。
「そういや、アンバーは?」
「今日は休み」
「また? 怪盗の予告状がある日、いつも休んでないか?」
「スミレはアンバーを疑ってる?」
「…………人には“言えないけど、はっちゃけたい時がある”ものなんだよ」
スミレの言葉にカルロは苦笑い。
「……流石にないと思うよ。仮面被って、露出が高い服装着てる男女の二人組だよ?」
「妹とやって──いや、ないな。あいつに俺を誘惑するようなフェロモンは……」
「怪盗Kが来るってことは、スミレも興味あるんじゃない?」
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