「くぅ……今回もヤられた……」


スミレが紙を投げ捨て、踏みつける。


「お前、またヤられたのか……」


カルロが大きな溜め息をつく。


「仕方ねぇだろ！　フェロモン凄いんだよ」


そう言って、スミレはうっとりする。


「それで？　今回は何を盗られたんだ？」
「……俺のハート」
「……はい？」
「と、カメリアの下着」
「……ちょっと待って。何でそんなもの」
「誤解すんなって。忘れてったんだよ」


カルロはジト目でスミレを見る。


「本当だって！　カメリア、誰かと約束してたみたいで慌ててたんだよ！」
「まぁ、彼女なら遊ぶ男によって使い分けそうではあるけど」
「……はぁ…………カメリアに何て伝えよう……」
「…………重症だな、これは……」



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