Sweets Power




「因みにドラ様のところも、少し前進と聞いたわ」

それを聞いて、私は安堵した。

「じゃあ、お坊っちゃまも──」
「あ。そこだけは、より険悪になったそうよ」
「え? なんで?」
「言うまでもないでしょ。あのお坊っちゃま、婚約者の所に届いたものまで独り占めしたという噂よ」

私は……ぐーの音も出なかった。
まさか、“ぐーの音……”をこんなシーンで使う日が来るとも思っていなかったわ……





〈Sweets Power-お菓子パワー-〉



END.
(2024.01.19)
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