Pomegranate




翌日。


「──アメジスト様」
「ブロンか、入れ……何の用だ?」
「誕生日、おめでとうございます」


そう言って、ブロンは大きなプレゼントを差し出す。


「……で、コレは?」
「あ、開けますね!」


ブロンが開けると、大きな犬のぬいぐるみ。
アメジストは絶句する。


「即刻、処分しろ」
「ちょっと待って下さいよ」
「新手の嫌がらせか?」
「はは……オレがプレゼント。こっちはオマケですよ」


そう言って、ブロンはウインクをする。


「バースディサービスですよ」
「悪ふざけも度が過ぎるぞ、ブロン」
「ふざけてなんかいませんよ……コレは、今後とも忠誠を誓う証なんですから」
「……悪くない。有り難く受け取ろう」
「ありがとうございます、アメジスト様」
「だが、ソレは自分の部屋へ置くんだな」


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