Insensitive




夜。
夕食を食べてから部屋に戻って、のんびりと過ごしていた。すると、同じ部屋にいるアリスがどこか上の空だった。つい気になって、声をかけた。



「何ボーっとしてんの?」

「すいません。明日、久々に街へ買い物に行こうと考えて、つい…」

「買い物??何で?」

「言ってませんでしたか?私、明日と明後日はお休みなんです」


聞いてねェし。
しかし、買い物か。普段どんなところ行くんだろ?ちょっと気になる。



「オレも行く!」

「お坊っちゃまは明日、学校ですよね?サボリはだめですよ!」

「じゃあ、学校が終わってから」

「それ待っていたら、私が何も出来ません。買い物もろくに出来ないじゃないですか…」

「日曜日!」

「日曜日の休みはありません」


その後、オレが何を言ってもアリスは聞いてくんなかった。




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