School infiltration Edition(前)
その頃。
ハルクも食堂に来ており、仲の良い二人と昼食を取っていた。
すると、近くにいた女子の話が聞こえてきた。
「さっき、タスクくんが可愛い女の子と仲良く食べてるの見たんだけど」
「タスクくんの婚約者って、うちの学園の子じゃないって聞いたよ?」
「だよね。でも、すっごく楽しそうで、誰も入れない雰囲気だったよ。だけど、女の子の方、うちの学園にいたかな?見たことないんだよね。後輩かな?」
「うちの学年じゃないなら、後輩じゃないの?」
タスク兄がリコリス以外の女と仲良くするわけねェよな。話くらいなら、したりするだろうけど。数人いるならともかく、女と二人で一緒に食事とかしねェよな。別人じゃねェ?
目の前にいたシンジュがスマホを取り出して、見ていた。
「サンから、LIMEが来たんだけど。タスクさん、誰かと食事してるみたいだね」
「女と一緒って話してたけど」
「画像が来てたよ。見る?」
「興味ねェよ」
別にタスク兄が誰といるとか興味ねェし。オレは飯を食べる。シンジュの隣に座るコウが画像を見ていた。
「コウはどう思う?俺的にはハルクの好み、ど真ん中だと思うんだけど」
「うん。アリスさんにそっくりだね。でも、人違いかな?この写真の子、僕らと同じくらいの感じに見えるよね」
アリスにそっくり?そんな女、学園にいねェはず。
前にドラの薬で小さくなったことはあるけど。でも、また飲まされたとかなら、ありえるんだよな。アイツ、騙されやすいし。
「オレにも見して」
「興味湧いたんだ。いいよ」
そう言い、シンジュが見せてくれた画像を見て、オレは固まった。これ…!
「……っ!!シンジュ。タスク兄達はどこだ?」
「東側のテラス席の方だね」
「ちょっと行って来る!悪いけど、片付けは頼む!」
一気に食事をかき込んでから、席から立ち上がる。
人にぶつからないようにしながら、オレは早速、東側のテラス席に向かった。
席数は少ないながらも、天気が良いためか、席はほとんどが埋まっている。いたのは、女子ばかり。噂を聞いたタスク兄のことが好きなヤツらかもな。タスク兄は誰にでも優しく接するから、人気はある。外見が良いのもあるが。その優しさを少しでもいいから、オレにも向けて欲しい…。
タスク兄の姿を探すと、一番奥の方にいた。その向かい側に座るのは、やはり女子だ。中等部の制服を着ているせいか、ここの生徒に見える。
……やっぱり。
急いで奥の席に向かう。タスク兄達の隣の席だけは空いていた。向かっていたら、タスク兄がオレに気づいて、ニヤリと笑う。
【to be continued…】
ハルクも食堂に来ており、仲の良い二人と昼食を取っていた。
すると、近くにいた女子の話が聞こえてきた。
「さっき、タスクくんが可愛い女の子と仲良く食べてるの見たんだけど」
「タスクくんの婚約者って、うちの学園の子じゃないって聞いたよ?」
「だよね。でも、すっごく楽しそうで、誰も入れない雰囲気だったよ。だけど、女の子の方、うちの学園にいたかな?見たことないんだよね。後輩かな?」
「うちの学年じゃないなら、後輩じゃないの?」
タスク兄がリコリス以外の女と仲良くするわけねェよな。話くらいなら、したりするだろうけど。数人いるならともかく、女と二人で一緒に食事とかしねェよな。別人じゃねェ?
目の前にいたシンジュがスマホを取り出して、見ていた。
「サンから、LIMEが来たんだけど。タスクさん、誰かと食事してるみたいだね」
「女と一緒って話してたけど」
「画像が来てたよ。見る?」
「興味ねェよ」
別にタスク兄が誰といるとか興味ねェし。オレは飯を食べる。シンジュの隣に座るコウが画像を見ていた。
「コウはどう思う?俺的にはハルクの好み、ど真ん中だと思うんだけど」
「うん。アリスさんにそっくりだね。でも、人違いかな?この写真の子、僕らと同じくらいの感じに見えるよね」
アリスにそっくり?そんな女、学園にいねェはず。
前にドラの薬で小さくなったことはあるけど。でも、また飲まされたとかなら、ありえるんだよな。アイツ、騙されやすいし。
「オレにも見して」
「興味湧いたんだ。いいよ」
そう言い、シンジュが見せてくれた画像を見て、オレは固まった。これ…!
「……っ!!シンジュ。タスク兄達はどこだ?」
「東側のテラス席の方だね」
「ちょっと行って来る!悪いけど、片付けは頼む!」
一気に食事をかき込んでから、席から立ち上がる。
人にぶつからないようにしながら、オレは早速、東側のテラス席に向かった。
席数は少ないながらも、天気が良いためか、席はほとんどが埋まっている。いたのは、女子ばかり。噂を聞いたタスク兄のことが好きなヤツらかもな。タスク兄は誰にでも優しく接するから、人気はある。外見が良いのもあるが。その優しさを少しでもいいから、オレにも向けて欲しい…。
タスク兄の姿を探すと、一番奥の方にいた。その向かい側に座るのは、やはり女子だ。中等部の制服を着ているせいか、ここの生徒に見える。
……やっぱり。
急いで奥の席に向かう。タスク兄達の隣の席だけは空いていた。向かっていたら、タスク兄がオレに気づいて、ニヤリと笑う。
【to be continued…】