Chocolate Warning Issued
「どうしよう……」
オーキッドの心臓はドキドキが鳴り止まない。
顔も真っ赤に染まりっぱなしのアドレナリンは放出されっぱなし。
「目、目を逸らしたいのに…………釘付け過ぎて……ッ」
パンツ一丁のライにオーキッドはドキドキしっぱなしだ。
オーキッド以外にはきっと、“いつもの事だろ”くらいにしか感じない。
「なぁ、オーキッド。おれ……」
「ラ、ライ様! ぼく、心の準備なら──」
言いながら、オーキッドは服を脱ぎ捨て両手を広げる。
しかし、待てども待てども何も起こらない。
暫くしてオーキッドが目を開けると、ライが鼻血を垂らし倒れていた。
「そ……んな……ぼくに興奮して……? う、嬉しい……です……」
明らかにカカオの摂取しすぎによるものだが、今はそっとしておいてあげよう。
「ライ様……血も滴るいい男……です……」
そう言って、オーキッドはその場に倒れる。
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