Little Sister

…………………
……………
………




授業を真剣に受けるミルキーの姿を見ながら、妹の成長を感じた。小さい頃はあんなに甘えん坊だったのに…。
また見ないうちに大人になったな。それが少し嬉しくもあったが、少し寂しさも感じた。

授業が終わると、俺は教室を出た。
すると、背後から「お兄ちゃーん!」と抱きつかれた。



「ミルキー」

「来てくれたんだね!ありがとう!」

「うん。見てたよ。先生に当てられても、ちゃんと答えられてたね」

「うん。エボニーお兄ちゃんに勉強を教えてもらったから」

「勉強したんだ。偉いね!」

「えへへ…」


優しく頭を撫でると、照れていた。そこは昔と変わらない。



「お兄ちゃん。今日は家に泊まってくよね?」

「うん。お休みもらったからね。夜は皆でどこかに食べに行こうか?」

「お兄ちゃんが作ったものが食べたい!」


そう言われると、最近作ってなかったな。食べに行ったり、キャメルが作るご飯を食べたりしていたから。



「何が食べたい?」

「作ってくれるなら、オムライス!お兄ちゃんのは、ふわふわでおいしいから。でも、ハンバーグもいいな。あ、肉じゃがも捨てがたいし…」

「まだ時間があるから、ゆっくりでいいよ」

「うん!お兄ちゃん、もう少し待ってくれる?今日は給食もないから、ホームルーム終われば帰れるんだ。お兄ちゃんと一緒に帰りたい!」

「いいよ。そのままお昼食べにどこかで食べようか?」

「行く!やったー!」


喜ぶ妹の姿を見て、俺の頬は緩む。

学校が終わり、お腹が空いた俺達は近くの喫茶店で食事をした。そこでミルキーの話を聞きながら、楽しいひとときを過ごせた。


その後、スーパーで買い物して、ミルキーと家に帰って来た。夜はミルキーがリクエストしたオムライスを作ってあげた。弟達はオムライスだけでは足りないから、からあげを作った。大量に作ったはずなのに、あっという間になくなった。弟妹達の嬉しそうな顔を見て、俺は幸せだ。

屋敷でお坊っちゃま達やアンバー達とも一緒にいるのも楽しいけど、やっぱり家族は別。改めてそう思った───。





.
2/3ページ
スキ