Riku Note Ⅱ
夜。お風呂から上がり、部屋に戻って来た。
さて、今日はリク様とお話が出来たし、リク様に関する情報も沢山手に入ったから、リク様ノートにそれを書かなくちゃ!
いつもそのノートがしまっている引き出しを開けた。しかし、そこにあるはずのノートがない。
……あれ?
「ない…」
もしや、引き出しに入れてなかったのかな。そう思った私は、机の回りを探すも、見つからない。部屋中を探しても、ノートは出てこない。
「ない!私のリク様ノートが」
リク様ノートに使っているものは、普通のノートよりも小さいA6サイズ。メモ帳に使っているものと同じだから、もしかしたら、間違って外に持ち出してしまったのかもしれない。
でも、普段使っているメモ帳は、机の上にあったんだよね。じゃあ、リク様ノートはどこへ!?
あのノートを見られたらまずい!誰かに見られても嫌だけど、リク様に見られたら、それこそ嫌われてしまう。ここにもいられなくなる!
“あいつ、こんなキモいこと書いてんのかよ”とリク様に思われたら、終わる。早く見つけなきゃ!!
時間はまだ23時前。私は本邸の鍵を持ち、部屋を出た。
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