Alice's Birthday

使用人用の屋敷に戻ると、私宛に荷物が届いていると聞いたので、すぐに向かう。

そこは使用人の荷物が届いたら預かっている倉庫のようなもので、基本的には自分で取りに行くのだが、あまり重たいものは部屋まで運んでくれるらしい。



「アリス。荷物が届いてるわよ」

「はーい。あ、実家からだ!」


サインをして、荷物を受け取る。そんなに重くないから、私でも運べそうだ。

荷物を部屋に運び、リク様からもらったプレゼントをベッドの上に一旦置いて、実家から届いた箱を開けてみる。中に入っていたのは、プレゼントが二つ。大きいものと小さいもの。


大きいものを開けてみると、鞄とお財布が同じデザインで統一になったもの。可愛い。しかも、これからの時期にピッタリの色だし!今度出かける時に使おうかな。これはお父さんとお母さんが買ってくれたものだろう。

小さいものを開けてみると、ハンドクリームにハンカチとコスメポーチがセットになったものが入っていた。可愛い!これはリンネからかな。私好みを贈ってくるとはやるわね。あの子…。


わざわざこっちにプレゼントを送ってくれるなんて。しかも、当日に届けてくれるなんて思ってもいなかったし。すぐにお礼の電話してこよう!

部屋を出て、許可をもらってから電話を借りた。家に連絡すると、お母さんが出た。お父さんはタイミング悪くお風呂で、リンネも明日早いため、もう寝てしまったらしい。取りあえずプレゼントが届いたこととお礼だけはお母さんから伝えてもらうことにした。




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