Summer Story
夕方。
マドレーヌを作って、お坊っちゃまのところに来た。部屋に行くと、案の定、ベッドで丸くなっていた。こういうところも変わってない…。
「アリスさん」
「おつかれさまです。あの、お坊っちゃまは…」
「ああ、見ての通りです。ああいうところがお坊っちゃまらしいんですけどね」
アガットさんが苦笑する。聞いてみると、昼前からずっとこの状態だったらしい。
やっぱり拗ねてたのか。
「お坊っちゃま。アリスさんですよ」
「……」
アガットさんが声をかける。
しかし、いくら声をかけても返事がない。怒っているから、返事しないのかなと私は考えていた。
アガットさんが丸まってるお坊っちゃまのタオルケットをはがしてみる。
すると、寝息が聞こえた。
「お坊っちゃま、寝てますね…」
「本当ですね…」
きっとふて寝をしながら、そのまま眠ってしまったのだろう。寝てるのなら、起こさないであげよう。アガットさんにお坊っちゃまが起きたら、マドレーヌを渡してくださいと頼んで、私は静かに部屋を出た。
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マドレーヌを作って、お坊っちゃまのところに来た。部屋に行くと、案の定、ベッドで丸くなっていた。こういうところも変わってない…。
「アリスさん」
「おつかれさまです。あの、お坊っちゃまは…」
「ああ、見ての通りです。ああいうところがお坊っちゃまらしいんですけどね」
アガットさんが苦笑する。聞いてみると、昼前からずっとこの状態だったらしい。
やっぱり拗ねてたのか。
「お坊っちゃま。アリスさんですよ」
「……」
アガットさんが声をかける。
しかし、いくら声をかけても返事がない。怒っているから、返事しないのかなと私は考えていた。
アガットさんが丸まってるお坊っちゃまのタオルケットをはがしてみる。
すると、寝息が聞こえた。
「お坊っちゃま、寝てますね…」
「本当ですね…」
きっとふて寝をしながら、そのまま眠ってしまったのだろう。寝てるのなら、起こさないであげよう。アガットさんにお坊っちゃまが起きたら、マドレーヌを渡してくださいと頼んで、私は静かに部屋を出た。
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