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If……

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しばらくして、アリスは落ちつきを取り戻す。



「リゼル…」

「……落ちついたか?」

「…うん。ごめんね……」

「気にすんな。しばらく寝てろ。お前は疲れてるんだから、ゆっくり休め」

「……うん」


頭を撫でると、アリスは瞼を閉じて、すぐに眠りにつく。それを見送ってから、部屋を出た。

部屋を出ると、兄貴がいた。



「アリスは?」

「落ちついて、眠っちまった…」

「そうか」

「あんなのアリスじゃねーよ!」

「リゼル…」

「どうやったら、昔みたいによく笑うアリスになんだよ!」


悔しくて、涙が出た。そんなオレを兄貴は優しく頭を撫でる。

昔のように笑って欲しかった。

アリスから笑顔を奪って、あんな目に遭わせたヤツが許せない。






あの日の夜のことを思い返す。
親父から聞いた話を。



「アリスはあの屋敷から辞めるように言われたようだ」

「辞める?何か問題起こしたのかよ?アイツ、真面目なのに…」

「リゼル。落ちつけって。オヤジ、続けて」

「アリスは言わなかったが、おそらくあの息子達の誰かに手を出されていたんだろうな」

「え?」

「トパーズが言っていた。アリスの身体に赤い痕が沢山残されていた。それをやったのは、ドルチェじゃない。別のヤツだ」

「うーん。可能性が一番高いのは弟くんだろうな。アリスの傍からいつも離れなかったから。だけど、あそこの兄弟は誰がやってもおかしくはないだろうな。兄弟全員から気に入られていたのは、アリスだけだったし」

「全員ドルチェの血を受け継いでいるからな。アイツはラピスラズリに執着していた。ドルチェの息子がラピスラズリの娘であるアリスに手を出しても不思議はない」


ドルチェ家で何があったかわからない。
でも、あのアリスをおかしくさせる何かがあったのは間違いない。


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