If……
オレの知ってる“アリス”はよく笑うヤツだった。
なのに、今目の前にいる“アリス”は、まったく笑わなくなった。
「リゼル。私、汚れているんだ」
「は?何言って…」
「汚れてるんだよ?この体は。洗っても汚れが取れないの」
「汚れてなんか…!」
「私、好きな人がいたのに、その顔を思い出そうとすると、あの人を思い出すの!私が好きになったのはあの人じゃないのに…。同じ顔をしているせいで、好きな人が憎い人に見えてしまうの!リク様はあの人とは違うのに!」
「アリス、落ちつけ!」
「嫌、イヤイヤ…っ!」
こうなると、アリスは泣き叫び始める。半狂乱になるアリスを必死に宥める。
「アリス、大丈夫だから!」
「嫌だ!嫌だ!やめてください!いやー!!」
「アリス!」
「許してください!誰か、助けて!!触らないで!」
アリスは悪くない。
悪いのは全部アリスを狂わせたヤツだ。
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なのに、今目の前にいる“アリス”は、まったく笑わなくなった。
「リゼル。私、汚れているんだ」
「は?何言って…」
「汚れてるんだよ?この体は。洗っても汚れが取れないの」
「汚れてなんか…!」
「私、好きな人がいたのに、その顔を思い出そうとすると、あの人を思い出すの!私が好きになったのはあの人じゃないのに…。同じ顔をしているせいで、好きな人が憎い人に見えてしまうの!リク様はあの人とは違うのに!」
「アリス、落ちつけ!」
「嫌、イヤイヤ…っ!」
こうなると、アリスは泣き叫び始める。半狂乱になるアリスを必死に宥める。
「アリス、大丈夫だから!」
「嫌だ!嫌だ!やめてください!いやー!!」
「アリス!」
「許してください!誰か、助けて!!触らないで!」
アリスは悪くない。
悪いのは全部アリスを狂わせたヤツだ。
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