小ネタ集15

【子供好き】※女子三人の会話文


ベ「アリス。あんたって、小さい子が好きよね」

ア「うん。好きだよ。だって、可愛いんだもん!街で見かけると、思わずにこにこしちゃうよ」

ベ「可愛いけど、あんたの場合、なんていうか、度を越えてるのよね…」

ア「普通だよ!」

ベ「普通じゃないわよ!」

ア「可愛いは正義なんだよ!」

ベ「またわけわからないことを言って」

ス「アリスって、すぐ人に抱きつく癖があるわよね?」

ア「それはある。昔もよく妹に抱きつくと喜んでくれたのに、今では嫌がられるようになったんだよ。代わりに近所の小さい子に抱きついていたんだけど、妹に止められてさ。でも、こっち来てからは、ちゃんと本人に聞いてからにしてる!」

ベ「男の子にも抱きついてたの?」

ア「うん。可愛いから。私、弟も欲しかった時期もあって、つい…」

ス「アリス。ドラ様にも抱きついていたことあるわよね」

ベ「あったわ。珍しくあのドラ様が真っ赤になっていたのよ。それを後ろからハルク様がものすごい目で睨んでいたし」

ア「お坊っちゃま、見てたの?」

ベ「あんな人目がある場所で抱きついたら、嫌でも目に入るから」

ス「ハルク様には抱きついたことはあるの?」

ア「うん。何度かあるね。最後に抱きついたのは、ヴァニーユさんの撮影の時かな。あれ以来、抱きつかせてくれない…」

ベ「かわいそう…」

ス「ええ。アリスからしたら、ぬいぐるみを抱きしめてるようなものだけど、ハルク様からしたら…」

ベ「ある意味、拷問よね」

ア「拷問!?私が抱きついただけで、そこまで言われるの!?」

ベ「というか、あんた、小さい子だけじゃないでしょ?抱きつくの」

ア「そんなことないよ!」

ス「あるわよ」

ア「え?」

ベ「あるから。私達にも抱きついてるのよ!」

ア「そうだっけ?」

ス「何度もあるわよ」

ベ「抱きつく時の腕の力が強過ぎて痛いんだから。普段はそんなに力はないのに、どこから来るのよ!」

ア「意識したことないから、わかんない…」

ス「将来、アリスの恋人になる人は大変ね」

ア「そこまで!?」

ベ「あんた、リク様には抱きつける?」

ア「リク様!?そ、そ、そ、そ、そ、れは……っ!流石にだめだよ。私は使用人だし!そこはちゃんと弁えているというか…」

ス「あら。真っ赤になって、俯いちゃったわ」

ベ「リク様を前にしたら、毎回この子はテンパるから、絶対に出来ないでしょうね。しかも、この子が抱きつく相手は、意識しないお子様ばかりなんだから」

ス「ハルク様、絶対にアリスで性癖を狂わされてるでしょうね」

ベ「初恋は拗らせると大変よ…」

ア「お坊っちゃまがどうしたの?……あ!例の好きな人の話!?知ってるなら、教えてよー!お坊っちゃまに聞いても、全然教えてくれなくて。力になってあげたいのに」

ベ「……。本当にかわいそう。ハルク様…」

ス「報われなさ過ぎるわ…」

ア「だから、なんで!?」



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