小ネタ集12




※ここからハルク視点。





「お坊っちゃま、おはようございます」

「……ん、アリス?今日も朝早く来たのか」

「はい。一緒に運動しましょう!」

「………今日もラジオ体操に行くの?」

「違いますよ!」


すると、アリスはベッドの上で仰向けになったままのオレの上に乗ってくる。



「……………は?何してんの、アリス…」

「何って、運動するんですよ?」

「ベッドの上で運動なんて…」


すると、アリスが着ていた服を脱ぎ出す。何やってんだよ!
オレは慌てて止めようとするが、腹の上にアリスが乗っかっているから起き上がれねェ。



「何で脱いでんだよ!」

「脱がない方が良かったですか?でも、もうこれだけですよ」


アリスは下着姿だった。真っ白な下着から、大きくて柔らかそうな胸が見える。



「さ、次はお坊っちゃまのパジャマを脱がしましょうか?」

「いや、オレは…!」

「だめですよ。脱がないと」


抵抗、出来ねェ。
アリスが妖しく微笑みながら、パジャマのボタンを外していく。



「アリス。マジでやんの?」

「私とするのは嫌ですか?」

「そ、んなんじゃねェけど…」

「大丈夫です。私に任せてください」


アリスがそう言って、オレに顔を近づけてくる。近い。



「そんなに怖がらなくても大丈夫ですよ?」

「アリス…」

「顔が赤いですね。可愛い…」


アリスの顔が目の前に来る。あと数センチで重なる。

オレ、アリスとこのまま…





「うわああああ!」


飛び起きるが、アリスはいない。ベッドにいるのはオレ、一人だけ。



「……なんだ。夢か」


ホッとしたような、残念なような…。
アリスが実際にオレにあんなことすることはねェけど、ちょっといいかなって考え───

てか、あんな夢を見たのはライのせいだろ!アイツが変なこと言ってきたから……っ。



「……トイレ、行こ」


オレはベッドから降りると、トイレに向かった。





その後。
アリスはいつも通りの時間に来た。本当は今日もラジオ体操に行くつもりでいたが、プールでの疲労が響いて起きれなかったらしい。

それを聞いて、アリスらしいと思っちまった。





【END】
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