小ネタ集9


❰兄姉弟妹その3❱


カ「俺さ、小さい頃は兄が欲しかったんだよね」

リ「うちではカルロ兄さんが一番上だからね」

カ「そう。ほら、昔さ、アガットがおとなしかった俺を守ってくれて、俺のことを弟扱いしてたんだ。俺もそんなアガットの後を追いかけてたんだよね。こんなお兄ちゃんがいたらなって…」

リ「今ではとても考えられない話だよね…」

タ「カルロがおとなしいなんて、誰も信じないよ」

ド「今日はエイプリルフールじゃないんだから、嘘つかないでよ」

カ「ちょっと君達、俺にもそんな時はあったんだからね?」

ラ「俺もアガットと同い年だったら、守ってくれたかなー?」

カ「それはないんじゃない?お前は今と変わらなかったし」

ラ「そんなことねーし。か弱いよ?俺。あと繊細だしさ」

一同「「「「「どこが?」」」」」

ラ「ひでー!」

ハ「アガットって、カルロと同級生だったの!?」

カ「そうだよ。同じ幼稚園に通ってたんだから。あの時から変わってないんだよね。面倒見がいいのは…」

ハ「オレもアガットみたいな兄ちゃんが欲しかった!」

カ「俺達じゃ嫌なの?ハルク」

ハ「リク兄はいいけど、それ以外は…」

タ「ちょっと!何でオレも嫌なワケ!?ハルク」

ハ「く、苦し…っ!」

リ「そういうところじゃないかな?タスク」

タ「なっまいきー!生意気な弟には、こうしてやる!」

ハ「痛たたたた!やめろって!……ギブ!ギブ…」

カ「二人が仲良しなのはわかったから。タスク、そこまでにしてあげなさい」

タ「仕方ねぇな。これで許してあげる…」

ハ「…………死ぬかと思った…」

リ「何だかんだ言って仲良しだね、二人は」

ハ「全然仲良しじゃねェし…」

ラ「俺、一人くらい姉ちゃんが欲しかったなー」

カ「おや、意外」

ラ「姉ちゃんに甘えて、どさくさにまぎれて体を触るんだー。柔らかそうじゃん!」

リ「理由がひどかった…」

カ「そんな優しい姉はいないよ?ライ」

ラ「じゃあ、妹!」

カ「姉でも妹でも同じだから!体を触らせるわけないだろ…」

リ「てっきりハルクと同じようにアガットみたいな兄が欲しいと思ってたけど、ライは違うんだ」

ラ「アガットは獲物だから、兄弟はヤダ。アガット見てると、いつもムラムラすんだよなー。あいつを抱ける方法ねーかな?押しに弱そうなんだよな…」

カ「そうだった。お前はそういうやつだったよ」

ラ「ヤることしか頭にないの?獣と変わらないじゃん」

タ「ライはほぼ獣と変わらないんじゃねぇの?てかさ、ライの話だと、似たようなことしているのこの中にいるよね?」

リ「タスク、誰のこと言ってるの?」

タ「じぃー…」

ハ「タスク兄。何でオレを見るんだよ!」

タ「今の話を聞いてると、アリスに似たようなことしてるのお前しかいねぇし」

ハ「してねェよ!」

カ「いや、前科は結構あるよね?ハルク」

ハ「前科なんかねェよ!」

カ「そうかな?例えば、去年のクリスマスの夜にアリスのベッドで一緒に寝たんじゃなかったっけ?」

ハ「!?そ、それは…」

ド「お前、そんなことしてたわけ?」

タ「しかも、部屋を抜け出して、アリスの部屋に行って、泊まったの!?お前、いつからそんなやらしー男になったんだよ?お兄ちゃんは恥ずかしい!」

ハ「下心あったワケじゃ…!」

カ「嘘つくなよ?ハルク。鍵をわざと置いてったくせに…。アリスの部屋に泊まりたいがために」

ハ「アリスが誰にも見つからないで部屋に来れたら、クリスマスのケーキを食べさせてくれるって言ったからで…」

ラ「お前、将来がマジでヤバいじゃん」

ハ「ライに言われたくねェよ!!」





【END】
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