小ネタ集7

❰悩める青少年❱ハルク視点。


その日の夜。
なかなか眠れなくて、ベッドの上で何度も寝返っても、睡魔は全然来ない。明日は日曜日だから、少し夜ふかししても平気だけど、時刻は2時を回っていた。

原因はわかってる。アリスからキスされてから、ついそのことばっか考えちまって、眠れねェこと。

アイツはオレが怒ってると、勘違いしてたみてェだけど。怒ってねェのに、何でそう思ったんだ?オレから催促したんだし、そんなことで怒ったりしねェし。オレ、そんなにすぐ怒るって思われてんの?


でも、まさかキスされるとは思わなかった。

本当はおでこじゃなくて、別の場所に…!いや、何考えてんだよ、オレ。想像しちしまう。おでこじゃなくて、唇にされてたらとか。おでこにアリスの唇が当たった時、すげー柔らかかったし!



やべェ、マジで眠れない…。
また意識しちまって、寝られねェよ。

そして、オレがやっと寝られたのは朝に近い時間だった―――。





翌朝。


「お、おはようございます。お坊っ、ちゃま…」

「おはよ、アリス……っ」


いつもと違って、ぎこちない。いつも通りに出来ねェし!オレ、今までどうしてたっけ?

ちなみにこの状態は、三日ぐらい続いた。









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