小ネタ集7

❰あたしだけのヒーロー❱小学六年女子達の会話文。


A「今日のハルクって、かっこよくなかった!?」

C「外見だけなら、学年でトップクラスでしょ?中身に問題あったから、皆、近づかなかっただけで」

E「でもさ、今日の運動会は本当にすごかったよね。特に最後のリレー」

F「オランジュが転んじゃった時、もうだめだと思ったよね」

A「それを挽回するかのように、ハルクが追い上げてさー!」

C「あれに心奪われた子、多いよ!私も奪われたもん」

E「下級生にも“あの先輩、誰?かっこいい”ってなってたみたいだよ」

F「顔はいいからねー。流石ドルチェ家。あそこの兄弟は皆、容姿はいいって話だもん」

A「あとハルクのお兄さん達が来てたみたいだよね。二人共またタイプが違うイケメンで!かっこよかったー!」

E「二年上にいたタスク先輩もかっこ良かったしね」

C「ハルクの弟も可愛い顔してるよね。性格は最悪だって、同じ学年のうちの妹が言ってたけど」

F「でもさ、ハルク、やたら応援席の方ばっかり見てたよね?」

A「徒競走で一位取った時、すごい笑顔で手を振ってたの。最初はお兄さん達にしてるのかと思ってみてたら…」

C「私も見た!お兄さん達の横にいた女の人に手を振ってたんだよ!あの人、誰なの?」

E「どっちかのお兄さんの婚約者かな?二人と親しく話していたから」

F「違うんじゃない?ハルクが仲良さそうな様子にムッとしながら、見てたから」

A「嫉妬してたんだ。可愛いー!」

C「そうそう!昼休憩の時にうちの親がハルク達の近くにいたから、つい様子を見てたの。そしたら、ハルクがその女の人に褒めて!って甘えてたんだよ?信じられる?!」

E「あの目つき悪くて、態度が悪かったハルクが?」

C「しかも、笑わないって有名なドラくんまでもその女の人に笑っていたんだよ。あの人、本当に何者なの?うちの妹も横で驚いてた…。“あれ、誰?別人??”って」

F「でもさ、去年からハルクって全然暴れなくなったよね?たまに売られたケンカは買ってるけど、それ以外はおとなしくなったというか…」

A「その女の人の影響、だよね?」

C「それしかないよ!だから、変わったわけか」

E「明日からハルクの人気は上がってそう!」

F「既に親に頼んでる子とか何人かいたよ」

A「ドルチェ家の婚約者に選ばれれば、自慢出来るもんね。しかも、イケメンと結婚も出来る!」

C「ドルチェ家は家柄もトップクラスだしね」

E「タスク様以外は婚約者はいないからね。今のうちに狙う?」

F「あんた、マジで狙ってんの?やだ!」

一同「「「「あははは」」」」


楽しそうに笑っていますが、虎視眈々と狙っている4人です。誰狙いか?全員がハルク狙い(笑)おそらく家に帰ったら、自分の親に話すはずです。









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