小ネタ集7


❰もぐもぐタイム❱会話文。

これは昼休憩中の話。


カ「はい。屋台で買ってきたよ。ハルクはアメリカンドック、ドラはシュークリーム」

ハ「やったー」

ド「カルロ、気が利くー」

カ「気に入って頂けたようで。それで、これは君の分だよ。どうぞ」

ア「え?私は頼んでないですよ」

カ「お弁当、あまり食べてなかったでしょ?だから、これは君の」

ア「ありがとうございます。では、いただきます」

ハ「あー!それ、幻のいちごミルクプリンじゃん!!」

ア「幻なんですか?これ」

ド「それね、運動会の屋台がある時にしか出てこないレアな食べ物なんだって」

ア「私立でもそんなものがあるんですね」

ハ「いいなー。オレもそれ食べたい!」

カ「お前にはそれがあるだろ。これはアリスの」

ド「そうだよ。我慢しなよ。食い意地、張りすぎ」

ア「いいですよ。半分あげます」

ハ「いいの?」

ア「お坊っちゃま、欲しいと私の顔をジーっと見るじゃないですか」

ド「お前、いつもそんなことしてんの?」

ハ「違ェよ!それは…」

ア「はい。お坊っちゃま、口開けてください」


ハルクは黙って、口を開ける。すると、アリスがプリンを掬い、スプーンを彼の口に入れる。その様子を見て。



カ「まるで親鳥に餌をもらう雛鳥だね」

ハ「うっせェな!アリス、いいって。自分で食べられるから!」

ア「わかりました。じゃあ、先に食べていいですよ。スプーンはそれ、一つしかないので」

ハ「え?それって…」

ア「どうかしました?お坊っちゃま…」

カ「意識してるのは、ハルクだけだね」

ハ「……」


少し食べてから、いちごミルクプリンをアリスに返す。それを受け取り、アリスが食べ始める。しかし、隣からジーっと視線を感じて、隣を見る。



ア「もしかして、まだ食べたかったんですか?」

ハ「違ェ…!」

ア「そうですか…」

ハ「……」

カ「アリスは本当に鈍いね」

ド「オレも思った。色恋に関しては鈍感だよね」

ア「あれ?デジャブなんですか。私、今日は皆さんに貶される日なんですかね?」


その後。休憩が終わる前、皆が順番にトイレに向かい、ハルクが戻ると、アリスとドラの姿がない。



ハ「アリスとドラは?」

カ「アリスはまだ戻ってないよ。ドラは今行ったから」

ハ「そっか」

カ「お前がよくアリスをジーっと見てたのって、お菓子が欲しかったわけじゃないだろ?」

ハ「それは…!」

カ「アリスを見てただけ。違う?」

ハ「……」

ア「アリスはハッキリした態度を見せないと気づかないぞ。相当、鈍いから。しかも、見当違いな勘違いするし」

ハ「…知ってる!」


その後、アリスとドラも戻ってきた。










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