Boy and Maid 7





……………
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言われた通りに着替えてから、小食堂に向かう。そういえば、少し前にたこ焼きとかお好み焼きをここで作ったよな。



「アリス」

「お坊っちゃま!」


中に入ると、丁度アリスがトレーを持って、何かを乗せていた。容器からして、あれは…。



「今日はパフェです!食材に少しこだわって、豪華な感じにしてみました。いちごとチョコレート、どちらがいいですか?」

「いちご!」

「わかりました。どうぞ」


オレの前にいちごが沢山のっかったパフェを置いて、パフェスプーンも渡された。早速、目の前のパフェを一口食べる。



「うまい!」

「ふふっ。なら、良かったです」


アリスがオレの向かい側に座り、チョコづくしのチョコレートパフェを自分の前に置いて、食べた。



「うん、おいしい。迷いましたけど、これにして、正解でした!」


パクパクとアリスもパフェを食べ始める。アリスの見てたら、そっちのもおいしそうに見えた。アリスの食べているパフェを持っていたパフェスプーンで掬い取る。



「あ!お坊っちゃま」

「…ん。こっちもうまいじゃん!」

「元気になりましたか?」

「……っ」


恥ずかしくなって、それを隠すようにオレは自分のパフェを再び食べる。その後は会話もなく、お互いにパフェを食べ続けた。

それからパフェを食べ終わると、オレは立ち上がる。



「……ごちそうさま」

「私は片づけていきますので」


アリスも食べ終わり、立ち上がるとトレーに空の容器を乗せた。



「……あのさ」

「はい?」

「朝、言ってたことだけど。オレ、アリスのこと嫌になったことねェから」

「え…」

「だから、部屋には来て。お前はオレの世話係なんだから」

「お坊っちゃま…。はい、わかりました!」


アリスが笑ってそう答えた。
「先に戻る」とそう呟いて、小食堂を出ると一目散に部屋に戻ってきた。ドアを閉めると、その場に座り込んだ。



「お坊っちゃま、どこかに行ってたんですか?」

「……っ」

「大丈夫ですか?顔が赤いですけど」

「へ、平気…」


オレ、何言ってんだろ。
今思い返すとすっげー恥ずかしい。告白したわけじゃねェのに!

でも、後悔はしてねェ。アリスが部屋に来なくなることに比べたら、全然いいし…。


やっぱり無理。
タスク兄にはああ言われたけど、諦めねェ。諦めたくねェ。絶対にアリスと一緒になれる方法を探すんだ!

あと二年。それまでに何とかしなきゃ。





【END】
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