Boy and Maid 7

翌日。
いつも通りお坊っちゃまの部屋に来た。いつも通りに振る舞ってみるも、お坊っちゃまは「ああ」としか返事してくれなかった。まだ機嫌が悪いみたいだ。

それが数日続き、私はお坊っちゃまに切り出す。



「お坊っちゃま」

「………何?」

「私が嫌でしたら、しばらく部屋に来ない方がいいですか?」

「……」


お坊っちゃまは何も言わない。その反応を見て、私は考える。



「……わかりました」

「え、アリス…」

「ほら、早く行かないと学校に遅れますよ。行ってらっしゃいませ」

「ちょっと待っ…!」


さて、お坊っちゃまが帰るまでは別の仕事でもしよう。私はお坊っちゃまの部屋を出た。


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